風に吹かれて

人生、ちょっと一服。日々の見たこと聞いたこと。

ミニコンサート

2009-10-26 10:40:34 | Weblog

 

男性コーラスのミニコンサートを聞きに行きました。

土曜の昼下がり、地域の集会場で趣味で集う男性仲間12名、3回目のコンサートだそうです。平均年齢73歳プラス現役音大生と特別出演の女性ピアニスト。そのメンバーに春から主人も仲間入りさせて頂きました。

普段は家で口ずさむ主人のパート(セカンドテノール)の部分のみを聞くので、音はずれていない?とか つられて他のパートの音域に入って皆の足を引っ張っているのでは?と思って聞いたこともしばしばありました。熱心に指導をされている指揮者兼リーダーから時々送られてくる”音源”やご自分で編曲された曲をCDに入れて下さるのを頼りに練習を重ねてきました。

「粒よりのいいお米は磨きをかけて清酒、そして吟醸酒になりますね。雑穀は磨きをかけるとどぶろくになります。でも 共通点は人を酔わせる・・・ そうなれたらと思い仲間で集まり練習しています」と、ユーモアたっぷりのご挨拶で始まりました。

ロシア民謡「ともしび」が静かに流れだしました。うわー!男性コーラスってなかなかいいものだなぁ~と「どん底」・「コサックの子守歌」・「ステンカラージン」と進んでいくうちに聞き惚れていました。唱歌による四季の歌、ポピュラーソング、テノールとバリトンの独唱と二重唱、と盛り沢山で、2時間近く楽しませていただきました。狭い集会場は70名余りの聞き手でぎっしりです。

このサークルを引っ張っていくリーダーの方は物理工学がご専門らしいのですが、趣味で2つのコーラスを指揮されています。数ある歌曲から掘り出す選曲、そしてご自身がなさる編曲がとても素敵で心地よくその世界に入ってゆけました。全員合唱で「花のカノン」という曲を即興で教えていただきましたが、歌詞も気に入って孫達に歌って聞かせてあげたい!と夢中で覚えました。観客を半分に分けて右半分に”ド”の音を、左半分に高目の”ミ”の音を長く引っ張って出していると”ソ”の音が聞こえるという実験をして、「コーラスもなかなか奥が深くまるで物理の世界と同じなのですよ・・・」という興味深いお話をされていました。

「落葉松」野上彰作詞・ 小林秀雄作曲 と 啄木の「初恋」 の音大生バリトン独唱。 瀧 廉太郎の「出船」は、トップテノール(指揮者)・バリトンの二重唱でとても素晴らしかったです。

また明治、大正時代の唱歌も歌詞をあらためてじっくり味って聞くことができ、郷愁と季節感あふれる詩情が歌声に乗って溢れてなつかしく思いました。

素敵な仲間と出会い、休まず楽しんで出かけて行く主人の姿を見るのは、嬉しいもので、私も大いに楽しませてもらっています。次回11月は都心の朝日ホールで何組かと「男性合唱フェスティバル」に出演するとか・・・夢のようなお話です。 

庭のジョウロウホトトギス


続 懐かしの尾瀬

2009-10-04 13:04:37 | Weblog

草モミジの風景を二日間堪能して、いろんな顔の尾瀬がまた心に残りました。

二度目3年前の尾瀬はこんなでした。(今回の三度目の尾瀬も東京からですから、戸倉の駐車場に車を置き、鳩待峠から下って入り鳩待峠までまた戻るコースです。)

その昔、大阪から夜行列車で日光ー尾瀬ー榛名湖ー東京と10泊もの歩き中心の長旅をした時とは違い便利になりました。今回、車を利用したくなかったので列車移動を考えたのですが、時間的にまた経済的にとさんざん考えた挙句に、やはり戸倉までマイカーで行くことにしました。

二度目は戸倉ーバスー鳩待峠ー尾瀬ヶ原ー三条の滝ー尾瀬小屋泊ー尾瀬ヶ原ー三平峠ー一之瀬ー大清水バス停ーバスー戸倉と歳を考えると随分歩きとても大変でした。

五月末の水芭蕉の頃。

「午後は晴れ」の予報をたよりにドシャブリの中、辺り一面雪景色の中鳩待峠を下りました。この時もこんな日に出かける人も少なく、水芭蕉の素晴らしい時、木道を歩く人もまばらで、素敵な風景を初めて訪れた主人と満喫しました。

 予報どうり午後はお日様がニッコリ微笑んで、雪を頂いた至仏岳反対側には燧岳がくっきりと姿を見せてくれました。 

 見晴十字路(尾瀬小屋近く)

今回は・・・

鳩待峠(標高1600m)から晴天の中、紅葉の木々の間からやさしい表情の至仏岳や、真っ赤な実をつけたツリバナやマユミ、そしてきれいな色をしたツタウルシ、足元にはサラシナショウマ、トリカブト、せせらぎには岩魚の泳ぐ姿も見えて、景色に見とれて足を滑らせすのでは?と思うくらい興味を引くものばかり・・・そして山ノ鼻(標高1400m)に着きました。 

マユミ

サラシナショウマ

 

 白リンドウ

 ツリバナ

ワレモコウ

初めての草紅葉。山の鼻から牛首分岐ーヨッピ吊り橋ー東電尾瀬橋ー(三条ノ滝今回は行かない)で見晴十字路近くの思い出の尾瀬小屋の隣、第二長蔵小屋泊ー竜宮ー山の鼻コースはドキドキ、ワクワクの連続でした。

10月半ばには山小屋は閉じられて、もうすぐ4メートルもの雪に閉ざされる尾瀬ですが、テントを張って入山する写真家も多く、山小屋には素晴らしい表情の尾瀬の写真が掲げられていました。

主人 「次回は、至仏(2228m)に登ってみない?」 私 「・・・鳩待峠から何とかと思うけど山の鼻への下山は危険のため山の鼻から登るようにと書いてあるわよ。体力大丈夫かな?」元気でまた来れたらいいのですが・・・・

燧岳に向かって。 

 


懐かしの尾瀬

2009-10-02 10:25:58 | Weblog

秋晴れの続いていた9月25日、ついに三度目の懐かしい 尾瀬 を訪れました。

昭和39年夏、ニッコウキスゲが一面に咲き乱れる尾瀬をYさんと女二人旅で日光湯元から金精峠を通って三平峠を越え、尾瀬沼、尾瀬ヶ原、アヤメ平、富士見峠と全部徒歩で旅した遠い思い出の詰まったところです。

♪夏が来~れば 思い出す~♪の歌詞のとうり、水芭蕉の美しい季節にも是非訪れたい!という夢が3年前にようやく叶い、とても感激しました。

その時、 尾瀬の中は、ほぼ学生時代と同じルートを歩きましたが、何ともきつかったこと。(若かったのですね!)  もう一度・・・と思っていたのですが、まだ見たことがない 草紅葉 の季節にも魅かれていました。今回また尾瀬の違った、不思議な風景に出合えて感激を新たにしたところです。友人ともっと近くだったら、ご一緒できて、水芭蕉も草紅葉の素敵な風景も共有出来たのにと残念です。

   至仏を背に

 

 ナナカマドの紅葉、浮草もみんな秋色、霞んだり、晴れ間が覗いたり・・

 

水の中のヒツジクサの葉も紅葉しています。正面は、燧岳

 

草紅葉の中にはリンドウやワレモコウがいっぱい咲いていました。

 

熊が出るのでは?とビクビクで歩いた東電小屋の付近。

一層深い色で紅葉していました。平日の賑やかさを避けて来たはずでしたが、人とも午後に二人しか逢わないのも寂しいものです。主人と所どころにある熊を追い払う鐘を力いっぱい鳴らしながら歩きました。

 

シラカバやダケカンバと木々の紅葉    続く