6月19日、5時半起床、天気は上々。八王子からスーパーあずさ1号に飛び乗り、甲府のブドウ畑や諏訪湖のキラキラ輝く湖面を見ながら、車中の人となっている私は幸せ気分いっぱいでした。松本電鉄、バスと乗り継いで昼前に上高地到着。
幸運なことに梅雨の中休みの2日間、一泊二日の旅の間中、この青空の風景の中に居ることができました。
大正池からの焼岳もくっきりとうかびあがり、静かな昼さがり。レンゲツツジがそこかしこに咲いていました。
学生時代に初めて訪れて4度目。その時々の思い出は沢山ありますが、いつ来てもこの風景の中に身をおくと幸せを感じる上高地です。
澄んだ空気、梓川のせせらぎ、カッコウ、ウグイス、ホトトギスのさえずりを耳にしながら、雄大な槍、穂高と3000メートル級の険しい北アルプス山々が目前にせまり、そんな中で、可憐な山野草との新鮮な出会いがあるのですから・・・
2日間とも、素晴らしい天候の中、2万歩超のドラマチックな散歩を楽しみました。
明神岳と花
ベニバナイチヤクソウ カラマツソウ ショウキラン
などの珍しい花が咲いているのに出会いました。明神池に行く途中です。明神池は最初に訪れた40年前と随分印象が違っていました。神降地(カミコウチ)として穂高神社。また、日本アルプスの魅力を世界に紹介したウエストンのガイドを務めたという上条嘉門次の碑が近くにありました。池はどこまでも神秘的。記憶が薄れてしまって、この池のほとりに学生時代に宿泊したとは思えないほど素晴らしかったです。
朝の散歩でお猿さんとも遭遇
河童橋からもう一度梓川の清流と。山の稜線がくっきりと見え、奥穂、西穂、前穂、明神岳、ロバの耳に天狗岩と絵地図と照らし合わせて良くわかりました。
この地に多くあるケショウヤナギの若葉はとても美しかったです。コナシの白い花が見ごろと聞いていたのですが、残念ながら、1週間前に終わったとのこと。年々進む温暖化の影響を受けてのことらしいです。他にはこんな花が多く見られました。
槍や穂高を縦走する体力はもうとてもとてもありませんが、重荷を背負いザッ、ザッ、ザッと力強く登って行く若い隊列に出会うと何だか元気をもらったような気がします。静かな秋にまたひっそりと訪れたいです。
タガソデソウ(ナデシコ科)
ラショウモンカズラ(シソ科)
ズダヤクシュ(ユキノシタ科)
ゴゼンタチバナ(ミズキ科)