第三者委員会の報告を聞いていて、兵庫県知事という人物に唖然とした。人間として失格、としかいいようがない。委員会が認定したパワハラ、その具体的な内容には、驚くしかない。
しかし、兵庫県が注目され始めたときから、斎藤元彦という人物には大きな問題性を感じていた。再選挙で、兵庫県民は斎藤元彦に多く投票した。当選後の斎藤の言動を見ていると、人格的に問題があることが、さらに明らかになっている。
斎藤が当選した理由は、自民党支持者らの組織的な票、SNSで流されたデマその他に影響された者、そして旧統一教会の応援などがあるだろう。選挙民は、断定的な言説、デマに影響されて投票行動を行うことは、以前にもみられた。
小泉純一郎がしかけた郵政選挙。郵政の民営化を叫んで行った選挙で、日本国民はこぞって小泉率いる自民党に投票した。郵政民営化には大きな問題点があることは当時詳しく報じられていた。郵政民営化の背景には、アメリカの金融資本がゆうちょ銀行に蓄えられているカネを狙っているとか・・・・
さて、小泉率いる自民党が勝利し、そして郵政は民営化されることとなった。
それにより、どうなったか。民営化されると当然カネ儲けを第一の目的にしていかなければならない。公共性よりカネ儲け、である。土日などの休日での配達がなくなる、送金手数料の値上げ、郵便料金の値上げ、郵便関係のサービスが一挙に悪化した。他方、カネ儲けを目指してオーストラリアの運送会社を買収したところ失敗して多額の損失を出したり・・・また郵便事業で働く労働者の労働条件も悪化しているようだ。
ある種のブームに乗せられて投票行動に臨むと、その結果は自分たちにマイナスとなってかえって来るということだ。