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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

事件を理解するために

2022-07-09 20:40:06 | メディア

 メディアは、山上容疑者が怨んでいた宗教団体名を明かさない。おかしなことだ。山上は、家庭をメチャクチャにした宗教団体を怨んでいて、その宗教団体と元首相がつながっていると考えて犯行に及んだ。

 となると、政治家として元首相がその宗教団体とつながっていたということに関しては政治的事件であるが、事件の経緯を、現時点で判断すれば、個人的怨恨の事件ということになり、真相を明らかにするためには宗教団体名は必須のアイテムである。

 もしその宗教団体が統一協会(現在は世界平和統一家庭連合)であるなら、明らかに元首相は統一協会に肩入れしていたことは事実である。メディアは、統一協会がどういう宗教団体で、元首相がそことどういう関係にあったのかまで、報ずるべきである。


やっとでた「統一協会」

2022-07-09 20:40:06 | メディア

 元首相を銃撃した山上徹也の家庭を壊した「特定の宗教団体」の名がやっとでてきた。ネットではすでに流されていたが、大手メディアは隠していた。

 私は「隠していた」と記した。今回の事件の背景を理解するには必須のアイテムの情報であったのに、メディアは報じてこなかった。メディアの「事なかれ主義」を、みずから、白日の下にさらしたのだ。やっとオモテにでてきたから(『FLASH』が最初かな?)、おっつけメディアも後を追うことであろう(最初に報じたのが雑誌。新聞やテレビが事実を伝えることにおいていかにダメかということだ)。しかし、メディアの腰が引けている事態が、ここでも明らかになった。新聞やテレビが、事実をきちんと報じるのではなく、逡巡や忖度など、事実を明らかにすることよりも他の事情を優先する組織であることがわかった。

 さて、こうなると、問題はカルトが社会的にいかなる問題を引き起こすかを掘り下げることが重要となる。実際統一協会、現在は世界平和統一家庭連合が、今まで霊感商法など、いかに悪事を働いてきたのか、そして彼らが自民党を支える別働隊としてどう動いてきたのか、元首相と統一協会とはいかなる連携があったのか・・・これらをきちんと深掘りする必要がある。

 これは山上徹也だけの問題ではない。

 現在日本には、様々なカルト団体が暗躍している。カルトが起こした事件として多くの被害者を生みだしたオーム真理教による地下鉄サリン事件など、これらも早期に対策を施していたら防げた事件である。

 ほんとうに日本の社会を安全に、安心して過ごすことができるようにしたいならば、統一協会はじめカルト教団を社会的に孤立させるようにしなければならない。


何で・・?

2022-07-09 20:08:43 | 政治

 テレビを見ていないし、新聞も一日遅れで来るので、知らないことはネットでよむのだが、これは驚いた。

 奈良県の西大寺から橿原の県立病院まで、ヘリで50分かかったそうだ。そんなに時間がかかったのか。奈良県には医療機関が特定の場にしかないのかと思っていたら、こういうTwitterがあった。そのTwitterに連なる意見も教えられるところが多かった。

 これは地域ごとに大規模医療センターを作って、そこへ高度医療を集約して医療費を削減しよう、というのが自民党の方針だからです。 その意味で、今回は「それが何を引き起こすか」を身を以て体験したのが発案者、というまるで寓話のような結末になりました。

 


「特定の宗教団体」

2022-07-09 12:22:42 | メディア

 元首相を撃った山上徹也が、アベを狙った理由として、母が「特定の宗教団体」に入ったことから家庭がメチャクチャになり、アベがその宗教団体と関係があるからだ、ということを供述しているようだ。

 メディアは、「宗教団体」としか書いていないが、山上は当然宗教団体名を話しているはずだ。その宗教団体名を、メディアは明らかにするべきである。

 家庭を不幸にしている宗教団体を明らかにする意味は充分にある。


見つめること

2022-07-09 08:56:27 | 政治

 元首相が亡くなったことで、彼を美化する動きが出て来ているが、権力者であった者については、きちんと客観的に評価すべきである。

 新型コロナウイルス感染者が急増している。ワクチン接種が開始された頃、2回接種すれば社会的に免疫ができて感染者は減るといっていた。しかし感染者は波のように増減を繰り返している。その間、学校が休校となったり、飲食店の休業などで多くの人々が生活に困難を来すようになった。アベ政権はコロナ対策をきちんとやっただろうか。

 アベ政権のコロナ対策で強く記憶にあるのは、アベノマスクである。ウィルスを透過させる布マスク二枚を全世帯に配布するという、「世紀の愚策」と称された事業を行った。これに466億円という高額の予算を投じ、業者選定は不透明、この事業も利権につながる施策として非難を浴びた。

 なぜか世界共通のPCR検査をやらずに、一般的に精度の低い抗原検査をやった。これも利権つながりだと言われている。これは今も続いている。

 そして10兆円のコロナ対策の予備費の計上。しかしこれ、使途不明。国費の支出は国会の議決に基づかなければならない(憲法85条)とあるのに、東日本大震災のときの予算のときと同様に、何らかの理由をつければ何にでもつかえるカネとなってばらまかれた。

 アベ政権の検証はきちんとやらなければならないはずだ。亡くなったからといって、美化してはならない。事実に基づいて淡々とやっていかなければならない。