元首相を銃撃した山上徹也の家庭を壊した「特定の宗教団体」の名がやっとでてきた。ネットではすでに流されていたが、大手メディアは隠していた。
私は「隠していた」と記した。今回の事件の背景を理解するには必須のアイテムの情報であったのに、メディアは報じてこなかった。メディアの「事なかれ主義」を、みずから、白日の下にさらしたのだ。やっとオモテにでてきたから(『FLASH』が最初かな?)、おっつけメディアも後を追うことであろう(最初に報じたのが雑誌。新聞やテレビが事実を伝えることにおいていかにダメかということだ)。しかし、メディアの腰が引けている事態が、ここでも明らかになった。新聞やテレビが、事実をきちんと報じるのではなく、逡巡や忖度など、事実を明らかにすることよりも他の事情を優先する組織であることがわかった。
さて、こうなると、問題はカルトが社会的にいかなる問題を引き起こすかを掘り下げることが重要となる。実際統一協会、現在は世界平和統一家庭連合が、今まで霊感商法など、いかに悪事を働いてきたのか、そして彼らが自民党を支える別働隊としてどう動いてきたのか、元首相と統一協会とはいかなる連携があったのか・・・これらをきちんと深掘りする必要がある。
これは山上徹也だけの問題ではない。
現在日本には、様々なカルト団体が暗躍している。カルトが起こした事件として多くの被害者を生みだしたオーム真理教による地下鉄サリン事件など、これらも早期に対策を施していたら防げた事件である。
ほんとうに日本の社会を安全に、安心して過ごすことができるようにしたいならば、統一協会はじめカルト教団を社会的に孤立させるようにしなければならない。