『読売新聞』が、「福島原発の東電社員、「中傷」で強いストレス…順天堂大など分析」という記事を配信した。その一部。
福島第一、第二原子力発電所で事故後も働く東京電力社員の心の傷は、津波や知人を亡くした被災体験よりも、中傷などの批判によるものが根強く残るとする分析結果を、順天堂大学などのチームがまとめた。英医学誌に7日発表する。
医療機関で受診を拒否されたり、避難先で住民に問いつめられたりするなどして心に傷を受けた社員は、11年時点で12・8%にあたる181人。事故から3年以上が過ぎても、こうした経験をしていない社員に比べて、約3倍も非常に強いストレスが残っていた。
東電社員のストレスを増しているのは、東電経営者の原発事故隠しや補償に対する誠意の無さなどがあるからだろう。今月号の『世界』の特集は、「原発事故に奪われ続ける日常」である。そのなかで、事故原因を研究している七沢潔、海渡雄一、田辺文也各氏の論攷や、田中三彦氏が加わった討論を読むと、津波対策などをケチっていたこと、事故時に対応を誤ったこと、事故後に責任をとらずに、事故原因の探求についてもサボり続けている、そういう会社の姿勢を知れば知るほど、東電への怒りをもつ。
東電の経営者の姿勢が変われば、東電社員への怒りもおさまるだろうが、現状では全く無理というしかない。
福島第一、第二原子力発電所で事故後も働く東京電力社員の心の傷は、津波や知人を亡くした被災体験よりも、中傷などの批判によるものが根強く残るとする分析結果を、順天堂大学などのチームがまとめた。英医学誌に7日発表する。
医療機関で受診を拒否されたり、避難先で住民に問いつめられたりするなどして心に傷を受けた社員は、11年時点で12・8%にあたる181人。事故から3年以上が過ぎても、こうした経験をしていない社員に比べて、約3倍も非常に強いストレスが残っていた。
東電社員のストレスを増しているのは、東電経営者の原発事故隠しや補償に対する誠意の無さなどがあるからだろう。今月号の『世界』の特集は、「原発事故に奪われ続ける日常」である。そのなかで、事故原因を研究している七沢潔、海渡雄一、田辺文也各氏の論攷や、田中三彦氏が加わった討論を読むと、津波対策などをケチっていたこと、事故時に対応を誤ったこと、事故後に責任をとらずに、事故原因の探求についてもサボり続けている、そういう会社の姿勢を知れば知るほど、東電への怒りをもつ。
東電の経営者の姿勢が変われば、東電社員への怒りもおさまるだろうが、現状では全く無理というしかない。