hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

「引用力」についての考察 前半

2012-04-27 | スキルアップ 文章力
今日は、「引用力」について考察する。


私のブログは「引用」のオンパレードである。それも斎藤孝著『原稿用紙10枚を書く力』の重要な部分を、ほとんど書き写している。
いくつかの理由があるがここでは3つ取り上げる。

まず、ブログの文字数を増やすこと。
そのためには「引用」することが非常に有効である。
このことは、氏の著にも記載されている。
1回のブログには2000字以上を目指している。
自分の言葉や考え方だけ書くのも良いが、引用することでそのことについて考えるため、思考力の訓練にもなり、さらに文章の中身も深くなるからである。
量を増やすことで質のアップにもつながっている。

2つ目の理由は、この本は、非常に論理的であり、具体的な事例も豊富であり、文章を勉強する教材として、優れている。
その優れているお手本を写すことは、すなわち文章のトレーニングになる。
良いお手本のマネをすることが上達の早道である。

3つ目の理由は、氏のファンであることかな。
男が男に惚れるというか。
たまに見るTVに氏がでていれば、チャンネルをとめることが多い。
また、氏の著書も本屋で見つければ、自然と手がでて購入する。
さらに言えば、氏のように1時間半程度の講演を何も見ずにできるようになり、お客様に何らか得るものを提供したいと思うからである。


例のごとく、斎藤孝著『原稿用紙10枚を書く力』から引用する。
本日は『第2章:「書く力」とは構築力である 第1節:「引用力」をつける』から。
小見出しを列挙する。
「書くために読書術」
「読み込む力は、書くことを前提にすると上がる」
「『こなす読書』をめざす」
「制限時間の中で読む」
「問題意識を持って読む」
「『引用』の技を学ぶ」
「テキストを読み手と共有するメリット」
「おもしろいと感じたことをグループ分けにする」
「引用のポイントを外さないコツ」
「引用から文章を組み立てる」
「『気づき』がおもしろさを生む」
以上11の小見出しであり、氏が言いたいことが、この小見出しを見ることでよくわかる。
さらに文字数にこだわってみよう。
この「節」は25ページであり、1行38文字、1ページは15行。合計14000字余りである。四百字詰め原稿用紙に換算すると35枚である。
本は当然、その内容が重要であるが、本として出版するには、ある程度の量も必要である。そのことをこの本では説いているが、実際に文字数を数えてみると、『さすが』というしかない。

では「書くために読書術」から引用をはじめる。
『読書は、読みっぱなしではなく、書く材料として使うつもりで読むのである』
『読書は情報のインプットであるが、単に知識を得るだけでなく、アウトプットを意識すると、より上質な読書ができる。書くことを意識して読むと、インプットの作業、すなわち読書が格段に活性化する。』
『何にどう活用するかという明確な目的意識を持って読書することにより、効率的に読書ができ、さらに情報活用のセンスが磨かれていく。』
『書きたいことを自分の中でキーワードとして意識しておく。そのキーワードを網のように張り巡らせて本を読んでいく。
多くは網の目から流れてしまうが、網=キーワードにひっかかるものがでてくる。それが書くときに使う材料である。
だから、読む前にキーワードを持っていることが大切になる。キーワードがないと、穴のあいた網になってしまう。網とは問題意識と言い換えていいが、あらかじめ書くためには、こんなものが必要だというイメージを持つことである。』

以前フォットリーディングを勉強している友人がこんなことを言っていた。「調べたいテーマなどを意識することで、それに関する情報が向こうから飛び込んでくるようになる」という話を聞いたことがある。まさにキーワードを持つことで、網にひっかかってくるのだと思う。

こちらは私の体験であるが、中小企業診断士の2次試験を勉強していたころの話である。ある予備校の先生から教わったことであるが、「本文を読む前に、設問文を先に読みなさい。出題者が何を求めているか、認識した上で、本文を読むと、ただ漠然と読むとでは、入ってくる情報が異なる。」
まさに目的意識を持つことが重要であり、キーワードを意識することで、インプットの作業が格段と活性化され、その後のアウトプットである答案作成に活かされたことを覚えている。


『3色ボールペンを使って、後で引用できる部分など重要な部分は赤、次いでまあまあ重要な部分を青、個人的におもしろいと感じた部分、興味を抱いた部分を緑で線を引いておく。それらのページに付箋をはったり、ページを折っておいて、後で探しやすいようにしておく。』

私もボールペンを使い、様々な色で線を引くが、気分で色を変えているようなものだ。しかし、氏が言うように、目的を持って色を変えながら線を引くのと、気分で色を変えるのでは、その効果は全然違う。氏が言うように目的意識を強烈に持つことで、その成果は大きく異なる。
今日から、「3色ボールペン」の使い方に対して、意識を持って行動する。


『「引用」の技を学ぶ』にはこんなことが書かれている。
『引用しながら、自分がその文章からどういう刺激を受けたかを書いていく。』

まさに、これである。
『引用』することで、そのテーマに関することが思い出され、そのことを記述しているのがこのブログである。過去の出来事や考えたこと、感じたことを書くことで、そのテーマと経験が結びつきより、鮮明になる。
過去の経験に対するとらえ方が、一面的だったものが多面的になり、考え方の幅がでてくる。
さらにこのような行為を繰り返すことで、記憶の整理にもなり、脳の活性化にもつながる。
『引用』することから生まれる『効用』がたくさんあることはうれしい限りである。
まさにドラッカー流にいえば、『引用』が製品・サービスであり、多面的な考え方や脳の活性化が『効用』となる。
顧客は『効用』を望んでいる。
考えてみると、この場合の『顧客』は私なのかもしれない。
おもしろい結果である。


『私(氏)は、本を読みながら、感じたことや考えたことなどを見返し部分やページの余白に書き込んでいき、日付をつけておく。こうすると本自体が読書ノートも兼ねることになる。』

以前から、余白に気付いたキーワード程度は書いていたが、氏が言うように、「見返しページに感じたことや考えたことを書きこむ」ことにチャレンジしたい。また日付をつけることで、読んだ時の情景を思い出すこととなり、思考の再現が可能となる。
前回読んだときと今回読んだ時の感じ方や考え方の差が明確になり、自分の成長を捉えることも可能になるだろう。

『こうした自分の読書ノートを兼ねた本であれば、後でいろいろな機会に役立つことになる。』

今まで「読書ノート」として本格的につけたことはないが、氏のやり方であれば、私にもできるかもしれない。
良い本であれば、今回のように、ブログを利用した「読書ノート」を作成するのも一案かと思う。
ただし、時間はかかるが、「書く力」「考える力」に対して実力アップにつながると確信している。

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