人事の事2

外から人が入らないので、正社員に変わることになっている職場から
1人、こちらに来る事になっていた。

誰だ？

とショクチョーに聞いてもなかなかしゃべらんかったけれど、
あたしは知ってたぜ。
ショクチョーが言わなくても、わかっちゃうんだなあ。
昨日なんか、違う職場の人がわざわざみーちゃんに言いに来て、
それをみーちゃんはちゃんとあたしに教えてくれたし、
カチョーからのメールで正社員がみんな知ってる時点で言えばいいのに。
あたしたち準社員はアドレスをもらっていないので社内イントラで確認する事ができないけど、
社内メールが飛び回るって事は、誰でも知ってるって事だよ。


やっぱり前回立ち消えになった話で、
数年前に勇退した大御所の娘さんだった。


面白くなりそうだ。

5年目ちゃんが転職を考えているので、それはちぃっっと残念だけれど、
彼女はここにいても本当にもったいない。それにまだ若い。
必要な資格も取ったし、転職するのに邪魔になるものはない。
仕事もできるし、気働きもできるから、いつまでたっても最低賃金じゃ可哀想だ。
暫くは5年目ちゃんが仕事を教える事になってるが、
「二ヶ月じゃ全部教えられんのになあ」
と悩んでいた。

「心配いらん、後はてーやん先輩がおる。」

ところで、親分はちっとも初期仕事の指導をした事がないので
「親分、お願いしますよ。」
とショクチョーの前で言ったら
「あたしはダメだよー。」
と拒否されてしまった。

あたしはやる気の無さそうな事が目についたりすると
叱ってしまうからダメよー。

11月1日から配属になる。
お気に入りのR子ちゃんが辞めてしまったから
親分は当分ゆっきー(新人)にべったりだろうから(勇退した大御所とは家族ぐるみの付き合いである)
「あたしたちの事はほっといてくれそうだよね？ラッキー！」
と若いみーちゃん、5年目ちゃんは喜んでいた。

あたしのこともほっといてくれ。