「きょうは最初から全部ひとりでやってみて。まあ卒業試験みたいなもん。」
と、言うと上司はカバンを手に出かけて行った。
これから各店舗を回るのだろう。
さて、開店準備をし工場から戻ってきたお客様の洗濯物を確認しながらラベルをつけて
順番に並べていく。
この時期は冬物も多いが布団、毛布、こたつ布団なども多い。
置く場所を考えながら配置換えなどをし、時々受付や商品の引き取りの対応をして
なんとかやってみた。
しかし、しかし しかーし!!!
やってしまった!
と言うミスが2件。
早速メモして上司が帰ってきたら「こんなミスしました。申し訳ございません!」
と謝らなくちゃ。
合間に次亜塩素酸ナントカでカウンターの上や出入り口の半自動ドアのボタンを消毒したり、
窓拭いたり、店の番号布をつけやすいようにしたり、値段表示を見直したり。
なんというか、まるでパズルを組み合わせるように値段が変わって行くので
ぼさぼさしていると「アレ忘れた、コレ忘れた」
となってしまう。
「畳んでね」と言われていたワイシャツを畳む指示書をつけるの忘れて「ありゃりゃー。」
もう、冷や汗ダラダラ。
「あれ?ズボンが1枚足りない!あれー。」
と焦っていたら、お客さんが私の真横にある製品を掛けるポールを指差して
「ここにあるよ」
と教えてくれたり。
これじゃあいつまでたっても卒業できません。
途中で上司の上司から電話がかかってきて
「もう大丈夫?」
と言われたので
「まだまだです。」
と答えたら
「たのむわー!」
と言われてしまった。
がんばります!
と電話を切ったんだけど。
夕方、店を閉める少し前に上司が帰って来て、「明日も午後から出るように」
という事だった。先輩姉様にもう少し教えてもらうように、とのことだった。
15日から◯◯ウイルスで延び延びになっていたセールが始まるので、そのことについて
しっかり教えてもらうようにとのことだった。
がんばらなくちゃ。