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たもと酒

2013-01-25 | 生活
金沢市近郊では『たもと酒』という風習があります。
地方によっては『決め酒』というところもあるそうです。

たもと酒とは、
日本酒1.8ℓはこれから一生(一升)のお付き合いをさせていただきます、という意味です。

そうなんです。
実は長男が今年結婚することが決まり、相手のお嬢さんの実家にご挨拶に行ってきたのです。

そこで、こちらの風習である『たもと酒』を持って行ったのです。
結婚の意志がまとまると、結納の前の大安か友引の午前中に男側の親が一升のお酒と寿留女(するめ)を持って正式に女性側の親の承諾を得る、という伝統のある儀式です。
昔は着物の袖にお酒を入れて話がまとまったら、たもとからお酒を出して祝ったといわれています。

お酒は友白髪という銘柄で、共に白髪の生えるまで、という意味で、するめは干物のするめのように食べ物に困らないようにと言う意味とその家(嫁ぐ家)に末永く留まるとの意味もあるそうです。
するめは酒に肴は付き物で女性側の親の承諾を得たら持って来たお酒とするめでその場にいる人全員でお祝いをします。
お互いの親同士の初めての顔合わせです。

男性側の親の最初のけじめです。

と、・・・・かっこいいみたいですが、私は親のけじめもそうですが金沢の風習を行いたかったのです^^;
水引も素敵でしょ?
結納の水引も豪華で素晴らしいものです!
ちなみに、私たちは話し合いで結納はしませんが、水引だけでも持参したいくらい素敵です。

そして、するめを乗せるお盆も、お酒を飲むおちょこを乗せるお盆も、事がまあるくいきますように、と丸盆です。
お盆は山中漆器で妹のお店で選んできました。
せっかくなので、あちらのお宅で使って下さいと、置いてきました。

このお酒とするめを我が家の家紋の入った風呂敷と、私の実家の家紋の入った風呂敷に包んで持参したんです。

私たちの頃は親が近所に赤飯など配る時にと、家紋入りの風呂敷を作ってくれてたんです。
30年以上も前のことですが親がどれだけ娘や息子のために支度をしてくれたか・・・・
感謝です。
今の私には親がしてくれたことの十分の一も出来ませんが子供に対する想いは同じですよね。


そして、皆でお酒とするめを頂いた後、あちらの風習で紅白饅頭が出てきました。
山芋入りのもっちりしたお饅頭です。金沢でいう上用饅頭のようです。
そして、お酒一升を持って帰ってもらうそうです。
私は電車なので後日送ります、と・・・・・
贈られたそのお酒がこれまた、高級な三重県知事賞をいただいた、大吟醸でした!


なにはともあれ、無事に終わりほっとしました。

家に着いた頃、彼女から「楽しい時間をありがとうございました。家族が増えるっていいですね」のメール。
そう思ってくれることが嬉しくて嬉しくて。。。。。

家族が増える・・・・
そうだ、もうすぐ家族が増えるんだ♪

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (星峰)
2013-01-25 23:36:32
新年早々おめでたいことでいいですね~
それにしても素敵なしきたりがあるんですね~

当方では一般的な結納位しか経験がないので、
何だかワクワクしちゃいますよ~(^^ゞ

みやび家も段々家族が増えて来て楽しみですね。
返信する
ありがとうございます (みやび)
2013-01-26 23:54:41
★星峰さん
その昔、実家へも主人の両親が来られました。
多分、たもと酒を持って・・・・
相当昔なので、忘れました^^;
結納はよく覚えていますが、盛大でしたね~~

家族が増えるのは、ほんとにいいですね^^
返信する
大事な事ですね (シンディー)
2013-02-08 12:45:31
昔からの風習はやはり大事ですね!
金沢は季節や行事にまつわる風習が色々とあり、利久さんにも人生の節目に御家族で食事にお見えになります。
私の実家は省略型だったので・・・
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風習 (みやび)
2013-02-13 09:15:58
★シンディーさん
金沢だけでなく、その土地その土地の風習がたくさんあるのでしょうが、だんだん無くなっていったり省略されたりで寂しいものがありますが、それも経済的に大変だったり、不合理だったりして・・・・
ある部分では仕方のないことかもしれませんね。

利休さんには上品で美味しく見ても楽しめるものが多いんでしょうね。季節を先取りかな?
なかなか食べにはいけませんが・・・^^;
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