アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

重量オーバー! マニラ空港にて

2006年06月10日 23時52分59秒 | Weblog
 帰国のフライトはマニラ経由でした。サウディアラビア航空はまだ日本に乗り入れていないため、マニラからは日本航空を使ったのです。ですが・・・
 マニラの空港に着いたら、またしても『追加料金を払え!』と始まるじゃないですか。なんでも私が払った追加料金はマディーナからマニラまでの分だけで、マニラ・成田間は含まれていないとのこと。またサウディアラビア航空での重量制限と日本航空の重量制限は違うため、こちらでのオーバー分は47キロなどと言うのです。
 ここで請求された金額はなんと500ドルを超え、ビンボー学生にはそれを払うことができず、10キロのナツメヤシや20リットルのうち半分・10リットルのザムザムの水などを放棄し、さらに重たい本を機内持ち込みのカバンに詰め込み、量りなおすと7キロのオーバー。最終的には84ドルを支払うことになりました。
 あぁ、ナツメヤシも10キロ買うのに5000円くらいしたのに・・・マディーナの空港でもお金を払ったのに・・・すべてが無駄になり、やるせない思いでいっぱいです。

重量オーバー! マディーナ空港にて

2006年06月09日 00時33分03秒 | Weblog
 先日帰国した際、サウディアラビア航空ではイスラーム大学の学生は30キロくらい重量オーバーしても大丈夫という話だったので、何も考えずに20リットルのザムザムのお水や10キロものナツメヤシをお土産に持って帰ることにしました。ところが・・・
 チェックインの時、荷物の重さを軽量すると77キロもあるじゃないですか!さすがにこれは通してもらえず22キロ分は重量オーバーの請求をされることに。私は気軽に『所詮サウディだから1キロ10リヤル(約300円)くらいかな?』なんて思っていたのですが、金額を提示されてビツクリ。なんと1700リヤル、日本円にすると5万円以上です!とても払える額じゃありませんので、機内持ち込みのカバンへ荷物の詰め替えが必要となりました。
 その時です。私の後ろに並んでいたサウディ人のおっさんが『お金、払ってあげるよ』と声をかけてくれたのは。『はぁ?』と首をかしげおっさんの方に目を向けると、見知らぬ日本人学生の私の為にポーンと1700リヤルもの大金を払ってくれるじゃないですか!今まで太っ腹なアラブ人は数多く見てきていますが、さすがにこれには驚きましたね。
 でも・・・でもこのおっさんが去った後、『ごめん、計算間違ってた。あともう400リヤル払って』という空港職員の言葉の追い討ちが・・・結局400リヤルは自腹で払うことになりました。

ザムザムのお水 その2

2006年06月08日 23時54分45秒 | Weblog
 ザムザムの水をウドゥー(身の清め)に使っていいかどうか。
 友達のムスリマの方からこの話題について書かれたイスラーム系ウェブサイトを教えてもらいました。それによると『問題はない』そうです。
 どうやらザムザムの水によるウドゥーを否定する有力なハディース(預言者ムハンマドの伝承)が伝わってないとのこと。私などなんかもったいないと思ってしまい、それを忌避しなくてはいけないと感じていましたが。
 また投稿でもありましたが、かつてはザムザムくらいしかマッカに水がなかったのですから、そういった時代にそれでウドゥーをするのはごくごく当然だったのでしょうね。
 いろいろなご意見、どうもありがとうございました。

ザムザムのお水

2006年06月06日 16時01分31秒 | Weblog
 聖モスクの地下には『ザムザム』という泉が湧き出していて、その起源は預言者イブラーヒーム・イスマーイール親子がマッカにいた頃にさかのぼるのですが、今でも涸れることなく人々の渇きを癒してくれています。
 科学的に成分を分析するとただの地下水というものの、不治の病と診断された人がザムザムのお水を飲んだら奇跡的に回復したという話も報告されているそうです。
 また巡礼に来た人は故郷で待つ家族・友人のためにポリタンクにザムザムのお水を詰め、お土産として持ち帰るのが慣習となっています。ちょっと重たいですが、一番喜ばれるお土産だと言えるでしょう。
 ところで岩波のイスラーム辞典には『ザムザムの水でウドゥー(身を清めること)をする』と書かれていますが、聖モスクのザムザムの水飲み場には『ザムザムは飲用のみ』といった看板が張り出されていました。私自身もザムザムのお水でウドゥーをする気にはちょっとなれません。
 はて。普通、ザムザムのお水でウドゥーをするものなのでしょうか?日本に戻るとこういった質問を気軽にできる人がいないので困ります。

マッカのピザハット

2006年06月04日 23時05分44秒 | Weblog
 ウムラを終えてから食事を摂ろうと聖モスクの前にあるピザハットに寄ったのですが、この世のものとは思えない味のピザを出されてビツクリしてしまいました!
 と、とにかくまずいんです。ここまでまずいピザを作るのもある種の職人技と言ってもいいかもしれません。またポテトも『カリッ』と仕上がってなく、油くさくてとても食べられるものではありませんでした。まともな味だったのはペプシコーラだけ。
 聖モスクの前にあるというだけでお客さんが来るので、ちゃんとしたものを作ろうといった意識に欠けているのかもしれません。
 エジプトにいた時にはピザハットといったら比較的高級な食べ物屋さんといった位置づけで、お味の方も外すということはまずなかったんですけど、所変われば事情も違いますね。
 もし誰かマッカに行くことがあったとしても、聖モスク前のピザハットで食事をするのだけはオススメできません。もっとも恐いもの見たさで行くのなら話は別ですが。

ガソリン代値下げ

2006年06月02日 23時39分50秒 | Weblog
 サウディではつい最近、ガソリン代の値下げが行われました。なんでも王様の勅令らしいです。日本ではガソリン代の値上げの話ばかりなのに・・・
 マディーナ市内では92ハララ(30円弱)で売られていたのが、値下げ後は62ハララ(約20円)となっています。
 外国に石油売ってしこたま儲けているので、国内還元といったところなのでしょう。

憂鬱な日本行き

2006年06月01日 01時56分53秒 | Weblog
 いよいよ帰国です。暑いだの、食べ物に飽き飽きだのと不満を並べていますが、預言者ムハンマドの街、マディーナを離れるのはちょっと寂しい感じがします。まあ3ヶ月したらまた戻るわけですから、そう感傷的になる必要もないですよね。
 でも日本行きもそうそう楽しいことばかりではありません。というのも、3ヶ月間日本で生活していたらお金ばかりがどんどん飛んでいってしまいます。アフリカの学生など1か月分の奨学金を国に持ち帰れば大金持ちですが、日本はやはり状況が違いますから。とはいえ大学側もそこまでは面倒見てくれないので、帰国前から不安を抱えています。
 いくら学生の身とはいえ、30歳目前で金銭的に不安を抱えた生活というのも惨めですね・・・日本に帰ったらのんびりするどころではありません。まずは仕事を探さなくては!

3回目のウムラ

2006年06月01日 01時54分36秒 | Weblog
 試験を終え、その足でマッカの聖モスクに向かい『ウムラ』をしてきました。ウムラとは任意の巡礼で、時期が決まっているハッジと違い好きな時にすることができます。またウムラでは聖モスク内、神の家(有名な黒い布のかかった箱状の物体)の周りを7周して、その後モスクの裏手にあるサファーとマルワをいう丘の間を3往復半するだけでいいので、所要時間は2時間くらい。巡礼の最後には髪を切るのですが、半年前のラマダーンの時と同様またしてもヘンテコな髪型に(泣)・・・日本に帰ったらまともな髪型に整えなくてはなりません。
 とはいえ欲張りなくらい、またしてもアッラーにお願い事をいろいろとしてきてしまいました。どうか聞き入れられますように。