アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

飽きることなく、エジプトの豚インフルエンザ(新型インフルエンザ)続報

2009年05月21日 02時35分28秒 | Weblog
 さてさて。日本の報道でもエジプトの豚が次々に殺されていて、その方法にブルドーザーが使われているなどと伝えられましたが、その後エジプトのナズィーフ首相は豚のにおいて野蛮な暴力的方法を使わないようにという声明を発表しています。
 またエジプトの豚のは現在までに半分ほどが終わったとのこと。
(以上、5月20日のアル・アフラーム紙のインターネット上記事より)

豚インフルエンザ(新型インフルエンザ) エジプトのその後

2009年05月15日 04時12分05秒 | Weblog
 エジプトで豚皆殺しの話がニュースで流れたのはもう2週間以上も前になります。
 少なくとも5月3日の報道ではが進められているとのことでした。
 それにしても普段は政府の決定事項などロクに守られなかったり、なかなか執行されないことがしばしばなのに、この件に関してだけは物凄い速さで進められています。
 ただニュースソースにより豚の数に違いがあり、少ないものでは20万頭、多いものでは35万頭以上となっています。
 これについてインターネット上にアラビア語で書き込まれたコメントをいくつか紹介すると
مبروك ذبح هذا الحيوان المقررف فعلا اهل العقول في راحه
حتى لو كنت غير مسلم مستحيل اكل حيوان مثل الخنزير كل غذائه
فضلاات وقمامــه وبقايا ملابس وما الى ذلك فعلا حيوان مقزز
知性ある民の安らぎにおいて、この忌み嫌われた動物のは祝福されることです。
仮に私がムスリムでなかったとしても、すべての餌が汚物やゴミ、衣服の切れ端の類といった豚のような動物はとても食べることができません。本当に気色悪い動物です。
أحسن حاجة عملتها الحكومة
政府はもっとも良い必要なことを行った。
ليه الخنازير موجودة وبتتربى بدولنا الاسلامية؟
なぜ私達のイスラーム国家に豚が存在し、それが飼育されているのか?
والله ان هذا القرار صائب و ممتاز من اجل الحفاظ على صحة المصريين
エジプト人の健康を守るため、この決定は実に正しく最良なものだ。
 などなど。
 それ以外にも『いつも我々の意見と政府の意見は違うのに、今回だけは一緒だ』といった指摘や、『豚の所有者もなんらかの補償を受けるべき』(これはエジプト人以外の方の書き込みという注意書きがありました)とか、『豚肉おいしい』といったものがありました。
 これらのコメントを読んでみて、豚インフルエンザに対する脅威よりも豚そのものに対する嫌悪を非常に強く感じたものです。
 果たして豚は皆殺しされてしまうのでしょうか・・・?

豚インフルエンザか、新型インフルエンザか

2009年05月12日 01時15分59秒 | Weblog
 いくつかのアラビア語のニュースのサイトを見てみましたが、ジャジーラもBBCもアフラームもやはり『豚インフルエンザ』(إنفلونزا الخنازير)という表記を使っています(5月10日現在)。
 対してNHKワールドのアラビア語ニュースでは『新型インフルエンザ』
(الإنفلونزا الجديدة)となっています。
 まあ日本の報道機関の表現がこのような形なので、右に倣えなんでしょうね。

 追記:ジャジーラでは中国に豚インフルエンザ上陸というニュースがトップページで流されていたものの、日本については全く触れていませんでした。

意外と少ない誤字脱字

2009年05月10日 00時02分19秒 | Weblog
 googleを使ってエジプトの豚インフルエンザについて検索しようと思い、
『مصر إنفلونزا الخنازير』と入力するつもりだったのを1文字間違えて
『مصر إنفرونزا الخنازير』としてしまったのですが、ヒットしたのはわずか1件だけでした。日本語版のgoogleから検索したからこうなったのでしょうか。
 私がアラビア語の本を読んで明らかにタイピングミスだな、なんて思うことはよくあるんですけどね。
 とはいえ綴りを間違うと検索してもヒットしませんから注意が必要ですね。もっともこのことはアラビア語だけでなく、どの言語に関しても言えることですが。

豚インフルエンザ

2009年05月07日 14時39分22秒 | Weblog
 日本では『豚インフルエンザ』という呼称だったのがいつの間にか『新型インフルエンザ』に取って代わられましたね。
 アラビア語だと إنفلونزا الخنازير となり、正に『豚インフルエンザ』そのままの表記なわけですが、5月7日付けのエジプトの新聞、アル・アフラームのホームページの記事では『新型インフルエンザ』ではなく、『豚インフルエンザ』と書かれていましたし、アル・ジャジーラでもやはり『豚インフルエンザ』となっていました。
 なんでもレバノンで生きた豚の輸入が全面的に禁止されたため、このような措置を取ったなどという理由でエジプト国内の豚がされることになったとのこと。また日本でも報道されたように、ムスリム同胞団が豚のを強く訴えたようです。
 ちなみにエジプト保健相は520万人分に及ぶタミフルが備えてあると語っています。読売新聞の調査によると、日本の自治体では1357万人分だといいますが。
 もっともエジプトでは鳥インフルエンザ蔓延の危険性があるため、これだけのタミフルが備蓄されていたのでしょう。
 この件に関してはまた後日、続報を伝えたいと思います。