アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

ラマダーン・カリーム!

2006年09月24日 05時35分47秒 | Weblog
 ラマダーンを迎えました。
 でも実のところ目にしていたカレンダーには9月24日=ラマダーン月1日と書かれていたため、なんの根拠も無く『じゃあ24日からだ』なんて思っていたのです。
 昨日は預言者モスクで日没の礼拝を済まして夜の礼拝を待っていたのですが、定刻になってもアザーンが流れなかったため(ラマダーン中、サウディアラビア国内では夜の礼拝を通常より30分遅らせて行うのです)もしやラマダーン入りなのでは・・・ということが頭をよぎりました。夜の礼拝の後はそのままタラウィーフの礼拝(ラマダーン中、夜の礼拝の後に行われる自発的礼拝。普通は集団で行います)に入り、心の準備をする間もなく今年のラマダーンが始まることに。
 聖なる月を有意義に過ごしたいものです。

追試

2006年09月24日 05時34分34秒 | Weblog
 前回の試験でよもや落とすとは思ってもいなかったシーラ(預言者伝)の追試が行われました。
 ですが追試というのは得てして本試験よりカンタンですし、準備時間もちゃんとありましたのでなんなくパスすることができました。アルハムドリッラー。
 でも今回は原級した学生がかなりの数に上り、約120人中の33人が試験をパスすることができませんでした。その学生達はレベル3の『落第生クラス』に隔離されて、講義が行われるそうです。また多くがアラビア語の試験を落としているようでしたが、文法に関してだけは教科書通りの出題がされず、丸暗記が通用しないというのが学生達を苦しめている要因なんでしょう。そういえば本試験の時でさえ、どう考えてもゲタを履かせたんじゃないかとしか思えない『60点』かっきりという学生が多数いましたし・・・
 これからは語学院最終ステージのレベル4ということになります。とはいえ最初の1週間はやっぱり先生が来ません。ようやく講義が始まったと思ったらすぐにラマダーンを迎えることになるんですが、サウディペースにもうすっかり慣れてしまいました。慌てずに周りのペースに合わせることにします。

オカマのプレゼント

2006年09月24日 05時33分06秒 | Weblog
 日本旅立ちの前日、お世話になっている友人からオカマ(炊飯器)をお餞別として買ってもらいました。
 サウディでは地域により電圧が違うのですが、大学内では220V用のコンセントと110V用のコンセントと2種類のものが用意されています。まあ110Vで100V仕様の日本製品なら問題なく使えるだろうと勝手に思っているものの、果たしてちゃんと使えるのでしょうか。
 工学博士でもある彼は『機械に大きい負担がかかることになり壊れやすいんじゃないか』と言います。そう壊れても困りますが、爆発したり発火したりするわけじゃないならいいかというところです。
 でもマディーナ生活の苦労を知る彼の意見として続けて発せられたのは、炊飯器が先に壊れるか、私が先に壊れるかということでした・・・(笑)
 まあ1年間耐えられたのだし、インシャーアッラー、この先も大丈夫でしょう。ラマダーンはこのオカマと共に乗り越えたいと思います。

忌まわしいマニラ空港

2006年09月20日 02時48分34秒 | Weblog
 荷物の超過料金の件でイヤな思いをしているマニラ空港ですが、今回もまたひと騒動ありました。先日発覚したイギリスでの航空機爆破未遂事件の影響で、液体状・ジェル状の物は手荷物として飛行機に持ち込めないというのです。
 こういった話はインターネットのニュースで目にしていたものの、マレーシア出国の時も日本出国の時も特に問題なかったので、まったく気にしていませんでした。
 乱雑に扱われる預け荷物に入れて破裂したら困ると思い、シャンプーやトリートメント、日焼け止めに化粧水など1年分がどっさりとバックパックに詰め込んであるのがトランジットの際の荷物検査で見つかってしまい、あやうく『没収』ということに・・・1年分というと結構な量になりますから総額では数万円にもなります。
 でもなんといってもいい加減なフィリピン人&サウディアラビア航空。スタッフは一応口では持ち込んじゃダメと言っても、そうしつこくなかった上、他にも仕事があったのか私はほったらかしにされてしまいました。しばらくして飛行機の出発時間が迫ったら『早く乗ってー!』と他の職員にせかされ、そのままバックパックを担いで乗り込んでしまいました。

日本でも超過料金!

2006年09月20日 02時46分16秒 | Weblog
 サウディから日本への帰国時に荷物の超過料金を請求されたものですが、今回サウディに行く際にもやはり重量オーバーをしてしまいました。
 見るからに重たいもの、例えば本などはバックパックに詰め込み手荷物として運ぶことにして、預け荷物のスーツケースには極力軽いものを入れたつもりなのに、チェックインの際いざ量ってみると35キロ。エコノミークラスの重量制限20キロから5キロは大目に見てもらえたものの、10キロ分はやはり請求されてしまいました。とはいえ10万円を超える超過料金など支払えるわけありません。結局、ここでも荷物を捨てることに。下着やらタオルやら現地でも安価で仕入れられるものはゴミ。オカマ(炊飯器)も壊れ物として手荷物で運び込ませてもらうよう頼み、頑張って30キロにまでしたら、受付のJALのお姉さん『もういいです。炊飯器も一緒に入れちゃってください。この便は空席も多いので・・・』と、半分呆れ顔でOKにしてくれました。
 この先も日本―サウディ間往復の際に荷物の重量オーバーはしてしまうと思うので、そこでいかに目をつぶってもらうか。チェックインする度にハラハラすることになるのでしょう。

ジェッダ総領事館

2006年09月15日 02時49分04秒 | Weblog
 サウディアラビア第二の都市、ジェッダ(日本の外務省ではジッダと表記)にある総領事館を訪ねました。在留届を提出し、ページに余白がなくなったパスポートの更新をするために。年にそう何人もパスポートを更新するわけでもないでしょうに、しっかりと最新のICチップ入りのものが支給されちょっと驚いています。とはいえこちらの領事館の職員もまさかマディーナに留学生がいるとは思ってもいなかったようで彼等も別の意味で驚いていましたが。
 また昔はこの総領事館が大使館だったらしく結構広い敷地になっていて、領事館の建物の裏にはテニスコートまでありました。お昼は暑くてテニスどころではないので、夜にナイターでお楽しみになるのでしょうか・・・でも私が職員を見た限り誰もテニスをするような感じではありません。昔々の領事が自分の趣味で、国のお金を使って作らせたのかもしれないですね。
 でも以前、電話でやりとりした時にすべて現地スタッフに任せっきりだったリヤードの日本大使館と違い、応対はスマートでとてもよかったです。領事もわざわざ面会してくれたくらいですし。
 何かあったら領事館のお世話になるのでしょうが、外国に滞在していての『何かあったら』は大体の場合『よくないこと』なので、そうそうお世話にはなりたくないものです。

アジアカップ予選・サウディ―日本戦

2006年09月15日 02時47分51秒 | Weblog
 ジェッダで行われたアジアカップ予選のサウディ・日本戦を競技場で観戦しました。
 アウェーということもあり、日本の応援は本当にショボイものでした。特にサウディVISAは地元での身元引受人がいないと基本的に発給されないため、サポーターの方もそう簡単に日本から観戦に来れないという状況なのがその一因かもしれません。
 結果は1-0でサウディの勝ち。でもイマイチ盛り上がりに欠けた試合だった感じがします。まあもともとサッカーにそう興味があるわけでもないのでどうでもいいのですが。ただ何度もあった得点のチャンスをモノに出来なかった日本チームは観ていてちょっともどかしかったです。サウディは数少ないチャンスでしっかり点を得ていたのに。
 とはいえ外野は意見を何とでも言えるものなので。選手は彼等なりに一所懸命頑張ったんでしょうから、それはそれで讃えてあげなくはかわいそうですね。次の試合に期待したいものです。

マディーナに戻りました

2006年09月12日 05時17分57秒 | Weblog
 思い返せば留学のためマディーナにやって来たのは1年前のことになります。正直なところ、学業が続けられるとは思っていませんでした。他の大学への転校を考えたこともあるくらいですし。
 今まで多くの日本人留学生が学を志して、マディーナにやって来たといいます。おそらくは10人以上。それでも大学をちゃんと卒業できたのは2人のみ。最後の卒業生はもう15年位前ということになるんじゃないでしょうか。他の人達は1年も耐えられずに日本へ撤収してしまったのだとか。やはり快適な日本からやって来ますと、『暑い』『まずい』『臭い』『うるさい』の4重苦という劣悪な環境への適応が難しいのかもしれません。
 私はまだ1年終えただけですが、それでもなんとか続ける下地を築き上げることができた気がします。冷静に振り返ると日本で2年間アラビア語学習に励み、それからエジプト留学を経てサウディへというちょっとした遠回りをしたことが基礎作りになり、結果的には良い方向へ続いるのだと思います。こちらの先生は外国人学生を教えるのにも容赦なくネイティブスピードで話しますから、基本的なアラビア語能力が身に付いていないとアラビア語学院でのレベル1の講義すら理解不可能ということになりかねません。おそらく過去の留学生は『マディーナに行ったらなんとかなる』と思って、いざ来てみたらまったく授業についていけないという状況に陥ってしまったのでしょう。講義の内容自体はそう難しくないので、ある程度『基本』を抑えていればどうにかなるものなんですが。
 サウディ生活も2年目に突入。これからも現役留学生のナマの声をお伝えしていきます。どうぞご期待ください!