アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

ゴキブリとコオロギ

2006年04月29日 00時12分16秒 | Weblog
 ゴキブリといったら黒っぽくも茶色っぽくもある、テカついたあの姿ってどうも生理的に受け入れられないものですよね。
 アラビア語ではゴキブリのことを『スルスール』と言いますが、ゴキブリとコオロギは一緒くたになっています。いつだったか夜、外を歩いて虫の音が聞こえたとき『いい音だね』とアラブ人に言ったら『あー、スルスールね』という反応で驚かされたことがあります。後で辞書を開いてみるとたしかにスルスール=ゴキブリ・コオロギとなっていました。とはいえ広辞苑によるとゴキブリはゴキブリ目ゴキブリ科の昆虫、コオロギはバッタ目コオロギ科の昆虫なので明らかに種は違うのですが。まあこの辺の大雑把なところはアラブならではといいましょうか。
 そういえばいつだったかスーダン人の先生と上野動物園に行った時、彼はパンダを指して『これはクマです』と言い張っていたことがあります。クマよりパンダの方がよっぽど愛らしい感じがするのに、スーダン人にしてみるとパンダもクマも同じということになるようです。

ゴキブリ出現!

2006年04月28日 23時47分23秒 | Weblog
 昨日、自分の部屋でゴキブリを発見してしまいました。シャカシャカとベッドの上を歩いていたのをティッシュの箱で張り倒し一撃で仕留めましたが、第2弾・第3弾と出てくるような気がしてどうも落ち着いて寝られません。今の部屋にはハエ・蚊・ダンゴ虫と、どこからか虫が入り込んできて、煩わしい思いばかりさせられます。
 まあエジプトにいた時には更にダニ・ノミ・南京虫との闘いだったので、それに比べれば幾分マシではあるのですが。エジプトではどんなに注意していてもどこかで虫を拾ってしまったものです。例えばモスクでの礼拝の際、目の前でピョンピョンとノミが飛び跳ねているのを幾度となく目撃しましたし、不特定多数の人が乗り降りするタクシーなどは正にダニの温床だといえるでしょう。またタクシーにしてもこれが革張りのシートならともかく、埃っぽくて見るからにダニが住み着いていそうなシートのものばかりで困りもの。嫌な予感がして乗ってみて、案じた通り虫にやられてしまった時など本当にげんなりします。
 もちろん対抗策として殺虫剤もありますが缶に『効き目長持ち2週間』などと書かれていると、虫の害よりその毒性の方が恐いですよね。それでもダニにやられた時はゲホゲホと気持ち悪くなるくらい、布団にクスリを撒き散らしました。将来、なにかしらの悪影響が出なければいいのですが・・・

女性蔑視発言

2006年04月24日 23時46分33秒 | Weblog
 先日、アラビア語の先生がお休みだったため、講義は自習ということになりました。
 ですがヒマだったのか学院長がいきなりやって来て、聞きたくもないのに彼の人生観に基づいたイスラーム論を聞かされる羽目に。
 彼が特に熱くなっていたのは女性論で『女は感情で動き、頭で物事を考えない』とか『元来女性の方が性欲は強いのだけど、普段は恥ずかしがって隠しているだけ』とか言い出し、締めの言葉は『できれば4人の女性と結婚したい』でした。教育に携わる人が教室内で学生に語ることじゃないですよね。
 でも彼が述べた言葉というのはステレオタイプといいますか、サウディ人一般男性の意見であるような感じでもあります。

サウディアラビアの平均寿命

2006年04月21日 23時54分56秒 | Weblog
 英語の旅行ガイドブック『lonely planet』を読んでいたら、サウディアラビアの平均寿命という記事が載っていました。それによると女性が70.2歳、男性が66.7歳とのこと。日本だと女性が85歳くらい、男性が80歳くらいだったと記憶していますが、それに比べると随分短命ですよね。まあ日本人が長生きし過ぎるというのもあるのでしょう。
 とはいえあの食生活を見ている限り、どれほど医療技術が向上しようが、どんなにいい薬が開発されようが、そう長生きは出来ない気がします。
 やはり野菜はあまり食べませんし、以前新聞で目にした『1日30品目を食べましょう』という健康のための食の目安からはほど遠く、せいぜい1日10品目くらいしか口にしていないんじゃないでしょうか。
 一般的にサウディ人は『食欲を満たすため』だけに食べているような感じです。『美味しいものを食べたい』とか『カラダにいいものを』とかはあまり考えていないのでしょう。もっともつい数十年前まではパンとナツメヤシ、それに家畜の乳くらいしか口にする習慣がなかった彼等ですから、それが食文化だと言ってしまえばそれまでですが。
 まあその上、車生活で歩くこともあまりせず、ただでさえ肥満が蔓延している社会ですからねえ・・・長寿の要素はちょっと見当たりません。

盗難事件多発

2006年04月20日 00時07分27秒 | Weblog
 大学内では盗難事件が多発しています。盗難の話題が上らない日の方が少ないくらいです。『2000リヤル(約6万円)盗まれた』『3000リヤル(約9万円)盗まれた』とか。またよく盗まれるのは携帯電話で、これは小型のため盗みやすくかつ高値で売れるからでしょう。ですが一番狙われるのはノート型パソコンだといいます。学生の所持品の中で車を除くと最も高価なものだからまあ当然ですね。私は今のところ大学内で盗難の被害は受けていませんが、自分の『dynabook』も目を付けられていて不思議ではありません。夏休みになると学生達の帰国中、寮に残したままの冷蔵庫や洗濯機までも盗まれるといいます。
 泥棒の手口は聞いたところによると、カギのかかっていない部屋(3・4人の相部屋なので、カギをかけないことも間々あります)にフラフラと入る行き当たり的なもの、ドアのカギをブチ壊し進入し更にロッカーのカギも壊す強盗的なもの、外壁を伝い窓から入り込む空き巣的なものなどがあるようです。
 また皆授業に出かけている午前中に実行されるため犯人が捕まることはほとんどなく、被害者は泣き寝入りということに。
 あまりこういうことは書きたくないのですが、大概の場合、盗難をするのは世界で多数の貧国を抱える大陸出身者だといいます。もちろんそのうちのごくごく一部の人が窃盗をするのでしょう。普段はニコニコと笑顔を絶やさない彼等がこんな凶悪なことをするなんてあまり考えたくないものの人は見かけによらないですし、なんにしても盗難防止に関しては普段から注意する必要がありますね。

叶姉妹とアラブ歌手

2006年04月19日 23時02分07秒 | Weblog
 アラブの若い女性ポップシンガーを目にすると、どうも皆『叶姉妹』のように見えて仕方がありません。衣装からして、舞台装置からしてとにかくゴージャスなのです。またそういったのがよく似合うんですよね。彼女達には。
 叶姉妹のサイボーグのようなカラダも凄いですが、こちらの歌手達の中にも痩せているのに胸だけはドッジボールかハンドボールでも詰まっているのでは?といった感じの人がいます。うーん。やはりそれなりにお金をかけて改造しているんでしょう。
 私が見てきた感じですと、叶姉妹がアラブに進出したら一大フィーバーを引き起こすことは間違いありません。特に湾岸の殿方は豪華絢爛なものを好みますし、40歳過ぎてもあの容姿を維持しているというのは、太りやすく老化が始まるのが早いアラブ人女性からも注目されると思います。まあ一部の宗教的な方からは『存在自体がハラーム(タブー)だ』とでも言われそうですが(笑)。特にお姉さんの叶恭子さんにはトンチンカンな美意識をサウディアラビアで是非語ってもらいたいものです(っていうかあの半裸のような格好じゃ、入国拒否されるかも・・・)。
 でも最近、数年前に比べると恭子さんの顔が崩れてきて、なんかおサカナみたいな顔になってきた気がするのですが・・・やはり押し寄せるトシの波には勝てないのでしょうか。

太っ腹なエジプト

2006年04月13日 00時01分55秒 | Weblog
 エジプトではラマダーン明けや犠牲祭などイベントがあると、普段75エルシュ(約15円)の地下鉄の切符が50エルシュで売り出されたものです(だぶん、今でもキャンペーンは行われていることでしょう)。
 今まで一番驚いたキャンペーンは15ギニー(約300円)分のテレホンカードにもれなく無料通話が1エルシュ(約20銭)から1000ギニー(約2万円)ついているというものでした。
 私はこのキャンペーンを知らずにテレホンカードを買ったのですが、いつもと同じくカードを公衆電話に差し込んだ時、自分の目を疑いました。通常15ギニーと表示されるところが500ギニーになっているじゃないですか。電話が壊れているのかな、と何度か出し入れを繰り返してもやはり500ギニーのまま。その後まじまじとカードを見て、ようやく事情が把握できました。
 だけれども500ギニーなんて、平均的なエジプト人の月収と同じくらいの金額。電話会社も太っ腹だなあと思いつつ、願ってもいない幸運に小躍りしながら日本へ長電話をかけたものです。ちなみに通話料金はまだ残っているので、エジプトに行ったときにはこのカードを使っています。

嘆きの壁

2006年04月12日 23時52分42秒 | Weblog
 アルクドゥス(エルサレム)にあるユダヤ教の聖地、日本語では『嘆きの壁』と訳されていますが、アラビア語だと『حائط المبكي(ハーイトゥルマブキー)』といいます。
 アラビア語では『壁』という意味の単語と、『泣く』という動詞から作られる場所を表す名詞から成り立っていて、この言葉を直訳すると『泣くところの壁』という、ちょっとおかしな表現になってしまいます。ですがアラビア語の『泣く』という動詞をアラ・アラ辞典(アラビア語で説明しているアラビア語の辞典)で調べたところ、悲しみで涙を流すといった意味合いでも使われるので、アラビア語から日本語に訳してもやはり『嘆きの壁』というのがしっくりきますね。

サウディ皇太子訪日

2006年04月11日 00時00分49秒 | Weblog
 サウディのスルターン皇太子日本訪問についてはこちらのニュースでも大きく取り扱われています。日本からの技術支援・文化交流・経済関係の強化など多岐に渡って話が進められたようですね。
 その中で特に目を惹いたのは『サウディアラビア航空日本への就航計画』です。果たして実現するのでしょうか?新聞では両国の人的・商業関係を容易にするため、などと謳われていたものの、年間いったいどれだけの人がサウディ・日本間を行き来しているんだか。また観光の活性化についても触れられていましたが、ツーリストを招くといってもサウディの乏しい観光資源で人寄せができるのかなという単純な疑問がありますし(マッカ・マディーナの2大聖地にノン・ムスリムは入れません)、第一にビザの取得が困難な状態で観光がどうのと言うのもちょっとおかしい気がするんですけど・・・
 まあ直行便が就航したら日本への帰国はとてもラクになるので私個人としては大歓迎です。でもサウディ・日本路線なんてどうせ赤字を抱えることになるでしょうから、ただでさえ経営状態がよろしくないというサウディ航空のことを考えたらやめた方がいいのになと思います。とはいえすべてはアッラーフ・アアラム(神のみが知る)なこと。成り行きを見守ることにします。

免税?

2006年04月10日 23時04分42秒 | Weblog
 302リヤルの税金の金額が大きすぎるとぼやいていたら、困ったときにいつも助けてくれるベドウィン系ヨルダン人『イード君(24歳)』が、学生課に直接掛け合ってくれました。
 するとどうでしょう。日本人学生は一人だけということで、大学側が負担してもいいんじゃないかという話になるじゃないですか。
 来週また来るようにと言われましたが、イード君いわく『90パーセントは払わなくて大丈夫だよ』とのこと。
 それにしてもサウディのこのなんとでもなってしまうシステム。こんなのでいいのかなあと思いつつ、恩恵を受けられるうちはありがたく甘えることにしています。