フランス人旅行者殺人事件

　マディーナ郊外の道路でリヤードからのフランス人旅行者グループが何者かからか襲撃を受け死傷者が出ました。
　領事館からは頻繁に注意を喚起するメールが送られてきますが、マディーナ市内・特に大学構内ではそういった話とは別世界ののどかな時がいつもと変わらず流れています。
　サウディで追い剥ぎだとか強盗といった事件が起こるのは稀な上、被害者に金品の強奪がなかったことなどから、いわゆる『テロ事件』ではないかといった見地でも捜査が進められているようです。
　でもどのような事情であれ無差別殺人が起きてしまうのはとても悲しいですね。無防備な旅行者を殺すことは正当化されるジハードではありません。
　それどころではなくノンムスリムであれ、本来イスラームにおいては困っている人に一般的慈悲をかけることはむしろいいこととされるわけですけれども。私は入信前によくアラブ諸国を旅行していましたが、いつも食事をご馳走してもらったり時には家に泊めてもらったりもしました。
　事件の真相も明らかになって欲しいですが、このような『起きてしまった事実』によりイスラーム全体に対するイメージが悪くなってしまうのは残念でなりません。

不人気・アラビア語学部

　初めて教室に足を踏み入れて驚いたのは新入生の数の少なさです。
　今期は９０名ほどアラビア語語学院を卒業して『シャリーア・イスラーム法学部』『ハディース学部』『クルアーン学部』『ウスールッディーン・ダアワ学部（イスラーム宗教原理・布教学部）』『アラビア語学部』の５つに進学したわけですが、アラビア語学部には自分を入れてもわずか６人しか入学していません。
　講義はサウディ人を中心とした前期の落第組と一緒に行われています。でも落第組だけあって、サウディ人学生の多くにはあまりやる気が感じられないんですよね。
　なぜこんなにアラビア語学部が不人気なんでしょうか？もっとも多くの学生は国に帰ったら宗教的な仕事に関わりたいと願っているようなので、その裏には『シャリーア学部』の肩書きが強いという事情もあるのだと思います。
　とはいえ少人数で学べるという面ではちょっと贅沢な環境にあるといえるでしょう。

祝・アラビア語学部入学

　念願だったアラビア語学部就学が叶いました。アルハムドリッラー。
　ですが学部はネイティヴのサウディ人学生と一緒のクラス。ちゃんと講義についていけるかどうか不安でなりません。
　講義の様子は後日詳しく述べますが、しばらくの間ブログでは『留学生日記』としてナマのサウディ人学生の生態をお伝えしたいと思います。

祝・アラビア語語学院卒業

　追試となったタウヒードもなんとかパスすることができ、１年半に渡る語学院の学習を修了しました。
　語学院卒業はもちろん嬉しいものですが、あくまでこれは通過点でしかありません。これから始まる学部での学習が正念場だと言えるでしょう。
　とはいえ皆さんにいい報告ができて本当によかったです。