アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

傾向と対策

2005年12月31日 01時17分26秒 | Weblog
 それにしても本腰入れて試験勉強に取り組んだのなんて、数年ぶりのこと。傾向と対策を分析して(過去問を元に出そうなところをチェックしただけですが)対応しました。
 とはいっても所詮サウディ人の先生なので、試験の問題は過去問の使いまわしばかり(!)。記述表現にいたっては3回連続同じテーマが取り扱われていました。今回も来るか?とちょっと期待したのですが、さすがに別モノをあててきましたね(笑)。
 今まではエジプト人の先生から習うことが多く、彼らは『こことここを復習しておきなさい』と出るものズバリを教えてくれたものの、サウディ人はさすがにそこまでは甘くありません。
 でも苦手科目に関しては友達のシリア人が付っきりで教えてくれたので、全体の出来は『まあまあ』といったところ。結果発表が楽しみです。
 試験明けの休み中は皆だらけてあまり勉強などしないと思うので、そういった時にもコツコツと勉強を積み重ねていくことが成功のカギとなることでしょう。時間を無駄にはできません。

動物病院

2005年12月26日 22時33分19秒 | Weblog
 これまたとんでもないうわさを聞いてしまいました。
 なんとイスラーム大学の病院の医者は獣医だというのです!
 なぜかというと、外国人学生達はアラビア語があまり達者でないため自分の症状をうまく伝えることができない、よって怪我や病気をしてもそれを言葉で言い表せない動物と一緒なのだとか・・・
 まあこれは笑い話で、大学の病院のスタッフは一応医者だと思います。医師はエジプトとサウディ人とがいるのですが、正直なところエジプト人医師の方が怠慢で傲慢なサウディ人医師よりかはまだあてになりそうです。ただ医者とはいえエジプト方言でまくしたてるので、結局のところ意思の疎通が困難なのに違いはありません。やはり、私達に必要なのは獣医なのでしょうか(笑)。

試験の経過

2005年12月26日 22時30分58秒 | Weblog
 試験が始まりました。
 ですが口答試験は運悪く、教室内で一番最初に受けさせられる羽目に。
なぜ最初がよくないかといいますと、質問の内容はパターンが決まっていて、順番が後の人は先に試験を受けた人から出題内容を教えてもらえるからです。
 また試験の担当の先生によって評価も大きく変わります。仲のいい先生だとゲタを履かせてくれることもあるのだとか。そういった意味ではクルアーンの試験はいろいろと世話を焼いてくれている副学院長が担当だったのでよかったです。
 とはいえ、クルアーンに関しては試験といってもまるでクイズに答えるようなかんじでした。出題の仕方は章の最初から最後まで読ませるのではなく、章の半ばの1節を先生が読み、その続きを自分で暗誦するのです。例えば『買い物しようと町まで出かけたら』と先生が言ったら『財布を忘れて愉快なサザエさん・・・』と繋げて答えていきます(もちろん、クルアーンはこんなに簡単じゃありませんが)。
 ただいま筆記試験の最中ですが残りもあとわずか。頑張って乗り越えていかなくては。

来週から試験

2005年12月13日 22時39分40秒 | Weblog
 いよいよ来週から試験が始まります。まずは口頭試験から始まり、筆記試験が1日・1科目づつ行われるとのこと。今月中には試験が終わり、その後はお知らせしてある通り休暇があって、年明け・2月10日くらいまで休みが続きます。
 ですが試験に対してはかなり危機感を持っています。預言者の伝承(ハディース)やイスラーム法原理(フィクフ)といった科目は教科書を隅々まで丸暗記して試験に臨まないと、とても合格点を取れそうにありません。また一番の問題はクルアーンだといえるでしょう。読み方には『タジュウィード』という一定の法則があり、ただ表記された文字をだらだらと読めばいいというものではないのです。発音のずれも減点の対象ですから、これに関しては正直かなり諦めモード。また試験の質問事項は当然すべてアラビア語なので、その内容がわからないと回答のしようがなくそれだけでアウトということに。
 成績は良かれ悪かれ、発表されたらブログで報告するつもりです。いい結果をお知らせできればいいのですが・・・

帰国チケットの申請

2005年12月13日 22時37分00秒 | Weblog
 目下、イスラーム大学の学生課では夏の帰国チケットの申請を受け付けています。
 こちらサウディアラビアの大学では海外からの留学生に対し、夏休みに一時帰国するための航空券を用意してくれるのです。
 申請用紙にはルートの指定もできるようになっていて、自分の行きたい国に寄れるのが嬉しいですね。ただ条件としてサウディアラビア航空を使わなくてはならず、またあまり遠回りするのも認められないようです。サウディアラビア航空は日本まで乗り入れていないため、私の場合は経由地をマニラ・シンガポール・クアラルンプールのうちから選ぶこととなります。
 とはいえ4000人以上はいるであろう留学生に対して往復の航空券を支給するのって、かなりの金額になることでしょう。例えば1人あたり10万円かかるとしても4億円なわけですから。まあここ最近の原油価格高騰により潤っている国庫にとっては大した負担にもならないのかもしれませんが。

部屋の位置

2005年12月09日 23時22分07秒 | Weblog
 さて。こちら中東に住む際、快適な住居を選ぶには2つのポイントがあると思います。
 ひとつは陽当たりの悪いこと。日本人は陽当たりのいい部屋を好みますが、こちらでは南向きの部屋など論外です。暑くてとても過ごせたものじゃありません。
 また最上階も避けるべきでしょう。直射日光の当たる屋上から熱が伝わってきてこれまた暑いのです。
 移転した新しい部屋は北東向きの2階で、朝しか陽射しの差し込まないいい位置なのですが・・・

騒音公害

2005年12月09日 23時18分36秒 | Weblog
 新しい部屋での快適なはずの生活は幻想に終わりました。ルームメイトはギニア人・マレーシア人・フィリピン人で皆いい子達なのですが、それは昼間だけのこと。夜になると状況は変わってきます。まず真っ先に寝るのはフィリピン人の『アブドッラー君』で、夜の礼拝後すぐベッドに入ってしまいます。ずいぶんと早寝をする子だなあと思っていたのも束の間。ものの5分もしないうちに、『ガーガー』と大イビキをかき始めるじゃないですか!
 彼の発するイビキはそれこそ地鳴りのような波動で部屋に響き渡ります。眠っている本人がこの騒音で目を覚まさないのが不思議なくらいです。最初は耳栓をして対処していたのですが、型が合わないのか使い出して数日で耳が痛くなってしまいました。結局それを使うのは諦め、今は騒音に耐える日々が続いています。
 異臭騒ぎの後は騒音公害・・・なんとかならないものでしょうか(泣)。
 これ以上の災難が降りかからないよう、アッラーにお願いしている毎日です。

巡礼休暇はなんと1ヶ月!

2005年12月08日 00時24分55秒 | Weblog
 今月末に前期の試験が行われ、その後は長いハッジ(大巡礼)休暇に入ります。今回は通常のハッジ休暇プラス前期明け休みが一緒に来るため、正式に発表されたわけではないのですが、なんと1ヶ月以上も休暇があるというのです!ついこの前、ラマダーン休暇が20日間もあったばかりなのに・・・こんなに休みばかりでいいんでしょうかねえ。

ケンタッキーのお肉

2005年12月08日 00時17分19秒 | Weblog
 実はとんでもないうわさを聞いてしまいました。
 サウディアラビアにあるケンタッキー・フライドチキンで使われている鶏肉は、電撃で殺されたニワトリだというのです。これではもちろんイスラームにおいて合法とされる『ハラール肉』ではありません。ムスリムは『ビスミッラー』と唱えた後に首を掻っ切った動物の肉しか食べてはいけないことになっているので。先日、このことを知らずにケンタッキーのお肉を食べてしまいました・・・知らないで食べてしまった場合は罪にはなりませんが、ちょっと気分が悪いです。
 とはいえ聞いたのはあくまで『うわさ』なので真相は不明です。この系統のうわさは日本でも『マクドナルドで使われている肉はネズミの肉』などといった形で流れたりもしましたよね。まあ一部の反米主義者のでっちあげという可能性もありますし、機会があったらケンタッキー・フライドチキンのサウディ支社に問い合わせてみようかと思います。