サウディ在住の身でバハレーンに来ると、どうも変な感じです。女性が車を運転しているし、また人前でも食事をしている。アバーヤ(アラブの女性の黒服)を着ていない人もいれば髪を出している人も普通にいるわけで。日本人の感覚ですと女性が車を運転するのも、人前で食事をするのも問題ないですよね?ですがサウディでは女性の車の運転は認められていませんし、女性が公衆の面前で食事をするというのもちょっと目にしません(もしかしたら湾岸都市のジェッダなどは状況が違うかも)。
ただサウディアラビアの場合はイスラームの教義と慣習がごっちゃになっていることも多く、イスラーム的に論拠が乏しいにも関わらずある面では女性の自由・権利を狭めているという指摘もあります。
ただサウディアラビアの場合はイスラームの教義と慣習がごっちゃになっていることも多く、イスラーム的に論拠が乏しいにも関わらずある面では女性の自由・権利を狭めているという指摘もあります。
女性の解放にはどこも時間がかかるように思われます。
この頃、BBCのアラビア語放送を分からなくても聴いているのですが、最近「シアシア」という表現が時々聞き取れるようになって、どんな意味だろうと思っています。 'sia sia' と聞こえます。
文脈なしにお尋ねしてもお答えいただけないかもしれませんが、教えていただけますでしょうか。
それこそ別ブログ、『アラビア語に興味があります』などの方が、こういったことに関して詳しい情報が集められるかもしれません。
「女性の解放」という問題でハビーブさんにお伺いしたいことがあります。
私も厳格なイスラームの国内において女性の行動が制限されていることに対して、かわいそうだなあと思ったりしたわけなのですが、それは非ムスリムである日本人だから思うのかもしれないのかな、と最近考えるようになりました。
実際のところ、サウディの女性達はそのことに関してどう考えてるんでしょうかご存知ありませんか?
特に不自由に感じていない人が殆どだったりとかはしないのでしょうかね?その辺が気になってしかたありません。なかなか一般論で語ることは難しいとは思いますが、もし知っていらっしゃることがあったら教えていただきたく思います。
ですが実のところ、それなりの数の女性はサウディでの生活に満足しているんじゃないでしょうか。
例えば仕事に関してですが、女性は稼ぎのある男と結婚して家のことだけやる。面倒な仕事をなぜ好き好んでやらなくちゃいけないの?といった考え方の人が少なからずいると聞きます。ましてやサウディでは5人、6人子供がいるのが普通なわけで(時には10人以上も)、現実的に『外で仕事』なんて言える余裕のある人などそういないかと思います。また『女性が仕事をする権利』自体を、サウディ人もそう否定したりはしません。ただ『自分の妻には外で仕事をしてもらいたくない(家のことをやってもらいたい)』といった考え方の人が多いのは事実ですが。
仕事以外の面では服装など。『夏なのに黒マントなんて暑苦しい』などと思っているサウディ人女性はきっといることでしょう。ですがそれが習慣なので、習慣に従っているんだと思います。ただリヤードの街中、アバーヤを着ないで歩くとすると相当目立つはずです。おそらく周囲からの男性の視線が痛く、むしろアバーヤを着たくなるんじゃないですかね(注・アバーヤの着用はイスラーム上、義務ではありません。これは湾岸アラブ諸国の習慣です。髪を隠し、体の線の見えないゆったりとした服を着るだけでOK)。ちなみに日本に住んでいる私の友人のご夫人(サウディ人)は日本でアバーヤだと逆に目立つからと、スカーフにコート姿で町を歩いています。
『女性の解放』といったことを主張するのは、外国での生活を経験した人達だといいます。片やサウディだけで生活している人は、多少不自由に感じたとしても(女性が一人で外を出歩かないことなど)それを当たり前のこととして受け止めているのでしょう。
多くの場合『女性の解放』という考えはアラブ既存の文化・習慣に相容れないわけですが、現状は少しづつ変わってきています。この先女性の被選挙権や車の運転を認めるかなど、サウディは一体どうするのでしょうか?興味深く見守っていきたいです。
先日他サイトの紹介文のところから、このブログの存在を知り、お邪魔させていただいてます。
「シアシア」ってひょっとして「スィヤースィーヤ(政治の~)」という意味かな?と思いました。