goo blog サービス終了のお知らせ 

アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

日本政府20万ドルを洪水被害者の支援のため提供

2008年11月05日 02時00分14秒 | Weblog
 歴史的な豪雨がイエメンを襲ってから1週間が経ちました。
 復旧作業、被災者の援助活動が続けられているようです。
 そんな中、以下のような記事をイエメンの新聞で読みました。

 日本政府は国際協力代行機関を通じて、東部地域における洪水被害者のために合計20万米ドルに達する救援物資を送った。
 報道機関によると援助品は50の家族用テント、400枚の就寝用マットレス、400枚の毛布、20台の浄水器、50メートルの長さの板を6ダース分を含む。

 ただサウディアラビアの王様は1億ドルを援助するっていう話ですから(っていうか被災規模が100億円にもなるんでしょうか?)その前ではまったく霞んでしまう金額ですね。
 でも金額云々より心遣いが大切なので、日本からの支援で被災者の方の暮らしが少しでも改善されるのなら喜ばしいことです。

結婚式ラッシュ

2008年10月17日 21時48分02秒 | Weblog
 私が現在居住しているイエメンの首都サナアーの旧市街では、毎週末に結婚パーティが行われています。
 就寝が早い身としてはあまり遅くまでドンチャン騒ぎはあまりされたくないのですが、あくまで彼らのスタイルなのでこれに慣れなくてはいけません。
 でもなぜこの時期に結婚式が多数行われるのを聞いてみたら、『気候がいいから』だそうです。旧市街で見かけた結婚式は外にテントを立てて人が集まり盛り上がっていますが、これが冬になると寒さのために適していないのだとか。
 それから夏場は雨が多く降りましたが、この2週間を振り返るとサナアーでの降雨はないように思います。そういった面でも秋は結婚式に適しているのでしょう。
 とはいえ街中に目をやるとおびただしい子供の数・・・あと20年もしたら連日が結婚式ラッシュとなってもおかしくありません。

146キロの荷物

2008年10月04日 21時12分48秒 | Weblog
 カイロの空港で見かけたのですが、チェックインの際に黒人女性二人が大量の荷物を預けようとしていました。
 なんとその重量は併せて146キロ・・・っていうかこの二人、いったいどのようにしてこの荷物を空港まで運んできたのでしょうか。
 いくらいい加減なエジプトでもさすがにこれは許可されず、交渉の結果100キロまでOKとなったようで、96キロほどの荷物を追加料金なしで預けていました。
 最近は航空会社も荷物の重量に関してうるさくなっているんですよね。エジプトではエコノミークラスで30キロが一応の目安、日本では25キロまでとなっています。
 ちなみに今回、私も少々重量オーバーして40キロの荷物でしたが、問題なく預けることができました。
 アラブでは全般的にシステムが調っていないため度々イライラさせられる反面、こういうことに関しては大雑把でもいいのにな、と都合よく思ってしまうものです。

スフィンクス

2008年09月20日 23時24分34秒 | Weblog
 エジプトで仲良くなった日本人旅行者から聞いたのですが、彼がギザにあるスフィンクスまで観光に出かけようとタクシーを拾った時、その行き先を運転手に『スフィンクス』と告げたらスフィンクス広場に連れて行かれたといいます。
 『あれってギャグをかましてやったんでしょうかねえ』と首をかしげていましたが、エジプト人の感覚(特にタクシードライバー)にしてみたらスフィンクスと聞いたら、ピラミッドの側のスフィンクスではなく、スフィンクス広場を連想してしまうことでしょう。
 現に私も住んでいるフラットがスフィンクス広場から近いため、タクシーを拾った際にフラットまでの行き先の説明は『スフィンクス』と言いますし、乗り合いのマイクロバスにしろバス乗り場でスフィンクス広場を通るものを探す時には、やはり『スフィンクス?』と尋ねますし。それくらいスフィンクスは地名として定着しているんですね。
 やはりギザのスフィンクスへ出かけるならアブルハウルとアラビア語で言うか、でなければピラミッド(アラビア語でアルアフラーム)と説明した方が無難だなと思う次第でした。

変わりゆくエジプトのラマダーン

2008年09月19日 18時16分11秒 | Weblog
 サウディアラビア滞在中、ラマダーン中は善意のあるムスリムから1日の断食を解く食事『イフタール』があちこち(特にモスク)で振舞われたものです。
 預言者モスクでも歩いていると、『一緒にイフタールを取りませんか?』とひっきりなしに声をかけられました。
 エジプトでも同じく、町中にテーブルが出されて無料で食事が提供されていたものですが・・・
 今年、久しぶりにエジプトでラマダーンを迎えてみて、そういった場所が本当に少なくなり、ちょっと寂しくなってしまいました。
 別にタダ飯にありつこうという卑しい気持ちではなく、ラマダーンにおいての特別な光景だったものですから。
 ここ最近の物価高がそれだけエジプト民衆の生活を逼迫させている、ということなのかもしれませんけど、以前に比べてどうもラマダーンが『特別な時間』として意識されなくなっているようにすら感じられ、ちょっと残念です。

ハラールレストランの苦渋

2008年09月16日 12時33分42秒 | Weblog
 日本にもハラール(イスラーム法上・合法のもの)の食材だけを使った料理を出してくれるレストランはいくつかあります。
 ですがその多くのお店でアルコール飲料の提供をしているのもまた事実であります。
 新大久保にハラールのタイ料理屋があり、以前はアルコール飲料が無かったものの、先日久しぶりに行ったらいつの間にかアルコール飲料のドリンクメニューがありました。
 日本人相手に商売するとなると、飲食店で酒抜きというのはちょっと難しいのでしょう。それに飲み物の利ざやはかなり大きなものがありますからね。
 レストランにしても苦渋の選択だったのかと思われます。

カラスの足跡

2008年08月24日 07時58分30秒 | Weblog
 先日イエメンの航空会社『イエメニア』を利用した際、機内誌をパラパラとめくってみました。
 すると『شيخوخة العيون』(目の老化)というなかなか興味深い見出しが目に付いたのですが、お肌の曲がり角を迎えると誰しもに襲い掛かる目元の悩みの解決方法を紹介するという記事でした。
 そのうちの1つ目は
『المشكلة:التجاعيد والشقوق』(問題:シワと割れ目)
となっていて、その解決方法として
『...من مشكلة أقدام الغراب الصغيرة خداً إلى خطوط العميقة』
(とても小さなカラスの足跡の問題が深い線になっていく・・・云々)
と説明がされていました。
 結局はボトックス注射を打ちましょうなどと、どうでもいいことしか書いてなく、私にとってはそれより『日本語と同じくアラビア語でも目元の小じわをカラスの足跡という表現をするんだなー』といった発見の方が役に立つ内容だったと言えます。
 ところで他の言語だと目元の小ジワをどのように表現するのでしょうかね?どなたかからコメントを頂けたら幸いです。

1ポンド玉

2008年08月21日 14時13分27秒 | Weblog
 エジプトで使われている紙幣は使い古されてボロボロなものが多く、中にはセロハンテープで補強されていたりもします。
 新しく出た200ポンド札やそれに次ぐ高額紙幣の100ポンド札は比較的きれいなんですけど、とにかく単位が下になればなるほどひどい状態になり、そういったものは買い物を繰り返すうちに本人が望まなくてもトランプのババ抜き状態で次々に回されてきます。またあまりにもビリビリに破けていると商店での利用も拒否されるのですが、店側としては受け取るのを嫌がるものの、お釣りではしっかりと渡してくるんですよね・・・
 ですが最近は以前に比べて1ポンド玉を多く見かけるようになりました。少し重たくて不便なものの、紙幣のようにボロボロにならない利点があります。
 もしかしたらエジプト造幣局で1ポンド札に替えて1ポンド玉を流通させようとしているのかもしれません。

かわいそうなマーシー

2008年08月16日 03時58分27秒 | Weblog
 イエメンの首都サナアーに、日本人旅行者から『マーシー』と呼ばれている旅行ガイドがいます。
 マーシーの由来は芸能人だった『田代まさし』に似ているからという話で、ある安宿でマーシーを見かけた時、自己紹介を受ける前に『あー、この人が噂のマーシーだな・・・』と私でもすぐわかったくらいでした。
 ですが実のところ、本人は『マーシー』というあだ名を好きではないとぼやいていました。ただ日本人にとって彼の名前、『アブドゥルファッターフ』は長すぎて呼びづらい上に覚えにくいのでしょう。
 『エジプトならマーシはOKっていう意味なんだし、その名前は悪くないんじゃない?』などと言っておいたものの、しばらくしてあることを思い出しました。マーシとはエジプトではOKという意味なのがイエメンでは正反対、つまりダメとかノーを意味するのです。
 本人が望んでもいないのにこういったあだ名をつけられたのではちょっとかわいそうな気もしますが、すでに日本人の間では『マーシー』が定着していますし、今になってそれを変えるのも難しいのかもしれません。しかもガイドにとって自分の存在・名前を広く認知されることは仕事上、大きな利点でしょうからなおさら。
 もちろん私は彼を『アブドゥルファッターフ』と本名で呼んでいます。事情を知る私までが『マーシー!』と呼びかけたら、それこそ嫌がらせになってしまいますものね。


マッチョなイエメン人

2008年08月10日 20時24分41秒 | Weblog
 イエメン人というと、なぜか痩せこけた人が多いです。食の貧しさもあるのでしょうが、体質的にそうなのかもしれません。
 ですが昨日、ジューススタンドに『ざくろジュース』を飲みに行ったら、タンクトップ姿で筋肉ムキムキのイエメン人を見かけました。
 身体の線があらわになる服はイスラーム上、よくないんですけどね・・・ましてや肌の露出も一般的に避けられる傾向にあるので、こういった格好は本当に目立ちます。ただマッチョな男はサウディアラビアでもたまにいて、これ見よがしに筋肉隆々の腕をさらしていましたっけ。
 マッチョな男って万国共通・ナルシストなんでしょうか???