磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

共犯者!?

2020年07月14日 19時30分13秒 | ビジネス・シーン
 

今月から始まったISOWAコーチ・アカデミー。

OGPイメージ

アカデミ~~~ - 磯輪日記

「『育つ』から『育てる』『育てる人を増やす』」という大方針の下、今期からスタートしたISOWAの新人事制度。それを支える目玉施策である『IS...

アカデミ~~~ - 磯輪日記

 

 

今期末までの開催期間中、課題図書が2冊と推薦図書が1冊あります。

なかでも『自分と戦略』編の課題図書の



楠木先生の『ストーリーとしての競争戦略』は500ページの大作です。
勉強慣れしている大企業の人たちは別でしょうが、我々には手ごわい課題です。
 
 「『自分と戦略』編が始まる11月までに読み終えるのは
  難儀だろうな~」
 
と心配だったので、
 
 「それなら2週間ごとに1章ずつ読んで、みんなで集まって、
  疑問点などを話し合ったらどうかな」
 
と思いつき、読書会開催を提案しました。
 
 
すると20人中7人が参加表明してくれて、これにオブザーバーの2名、そして
私の合計10名で昨夜1回目の読書会を行いました。
本社からだけでなく、東京、大阪、中津川の3拠点からも参加してくれました。
 
 
今回は第1章について、みんなで話し合いました。
 
 


 
この本は私の愛読書であり、スコラの柴田さんの『なぜ会社は変われないのか』など
と並んで、私の経営観を大きく変えた1冊でもあります。
 
2010年に最初に読んだ以降、最初から最後まで通しで読み返すことはもうありま
せんが、2010年というのはISOWAの戦略ストーリー化ミーティングの原点で
ある『だんこら』がスタートした年で、この進展と共に、頻繁にいろんな箇所を読み
返し、自分の戦略のストーリー化に役立てています。
 
 
しかし部分的に難解な箇所もあります。
最初読んだとき、何となく分かっていた気になっていた箇所を、新しい問題意識を
持って読み直すと、今まで読めていなかったことに気づく。そんな経験を何度も
してきました。
 
だから、この読書会では、私自身が「最初は分かった気になってたけど、実は分かって
いなかった」箇所について、みんなと意見交換することにしました。
 
第1章で私がみんなに問うたのは:
 
 「戦略は因果論理のシンセシスであり、それは
  『特定の文脈に埋め込まれた特殊解』」
 
という一文です。
 
ここに出ている個々の言葉の意味をまず確認し、その上で全体の意味を考える。
理解の共有を図る。 参加してくれたみんな、しっかり理解できたかな。
 
 
以前、別の会でもこの本の読書会を行ったことがありました。
その時、ISOWAを何度も訪問したことのあるメンバーから、こんなことを
言われました:
 
 「『戦略ストーリーは社内の人々を突き動かす最上のエンジン』と
  ありますが、ISOWAの風土改革は、楠木先生風に捉えるならば
  『共犯意識』であり、この『共犯意識』がISOWAビトには
  宿っている?。と感じました」

というコメントを頂き、すごくうれしかったことを思い出しました。
 
 
でも今回の話し合いの中で、
 
 「戦略ストーリー立案に関わらない人たちにどう共有させるか
  ということについては、理解できなかった。
  この本ではあまり触れられていなかったと思う」
 
という意見がありました。
 
実は、戦略ストーリーに対する温度差、共有度については、わが社でずっと悩んで
いる課題なんです。
 
本には、こんなくだりがあります。
 
 「戦略にとって大切なのは「見える化」よりも「話せる化」です。
  戦略をストーリーとして物語る。ここにリーダーの本質的な
  役割があります。」
 
これについては私自身これまでも力を入れてはいるんですが、もっと、もっと取り組む。
これ私の大きなテーマです。
 
しかしそれであっても、ストーリーの共有という部分は、
 
 ・みんながワクワクするような面白いストーリーを考える
 ・立案プロセスの共有
 ・強烈なリーダーシップ
 
以外の打ち手は、この本では触れられていません。
つまりあの楠木先生でもここは未開拓の分野なんじゃないでしょうか?
 
でも考えてみれば、この共有化のプロセスは、風土改革では実現してきた途です。
楠木先生より、むしろ我々の方が得意な分野だと思う。
 
風土改革では、ISOWAビトのみんなは、私の『共犯』者になってくれた。
だったら戦略でも、ISOWAビトを『共犯』者として巻き込んじゃおう!
でも「同じ釜の飯を食う」にしても『くさい飯』じゃなく、『おいしい飯を一緒に
味わう共感者』でになってもらいたい。
 
今回のコーチ・アカデミーは、コーチのみんなにISOWAの今の戦略の共感者に
なってもらい、さらに私と一緒に伝道者として布教活動に当たってもらいたい、
そんなねらいもあるんです。
 
 
1回目の読書会は大成功でした。
この先も、いい読書会になるよう、参加者の積極的な発言を期待しています。
ありがとう!
 
 
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿