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定期購読しているあるニュースレターの今年初めの号に、
『トップ企業が持つ哲学』
というコラムが掲載されました。
そこには、こんなことが書かれていました。
工作機械は一度購入すると10年、10数年と
長く使える上に高価なため、購買頻度が低い
商品です。したがって多くの工作機械メーカー
では、古いモデルの商品は部品供給をストップ
し、新しいモデルの購入を促す営業を行うの
です・・・
しかしこの会社では、自社で生産したすべての
機械において、補修部品を永久に供給する
サービス体制をひいています・・・
として紹介されていたのはがヤマザキマザックさんでした。
なぜこういう考えに至ったのか、その背景は何なのか?
『ISOWAは止めません 止まりません』を掲げるISOWAと
して、ぜひ知りたい。
そういうことで、今回の訪問となったのです。
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お土産に頂戴した同社の社史にはこんな一節がありました。
戦後間もなく、海外製の中古工作機械をオーバーホール
して、販売するというビジネスを手掛けていた頃、
生まれ育ちのいい機械は、相当年代もので長年使われて
いても、手を加えることでシャンと蘇生する。ところが
逆に生まれ素性の悪い機械は、いくら手を加えても
シャンとしない。
いずれ自分たちの工作機械を作る時が来れば、修理すれば
使い続けられる、きちんとした機械を作ろう。
この修理すれば使い続けることができる機械という強い思いが、補修
部品の永久供給という考えの基礎になっているんですね。
このため、同社は、工作機械メーカーの中でも、最も早くから、最も
真剣に、サービス体制の充実に取り組んでいて、美濃加茂第二製作所
内に、24時間365日(実際は元日だけはお休みだそうです 笑)で、
注文があったパーツを全世界のパーツセンタへ出荷しています。
24時間以内の発送率は何と97%とか! 恐るべしです。
また同社は非上場です。
その理由が、頂いた本の中にありました。
「上場しない理由は、そのメリットが感じられないことと、
経営に自主性を堅持したいから。
「山谷の落差の大きい工作機械産業は、株式上場には向かない。
つまり、景気変動の波に翻弄されるばかりでなく、商品開発
にも時間がかかるこの業界で株価を安定維持することは至難。
株価の上下を気にしていては、このビジネスは本腰が入らない。
「欧州の伝統的メーカーの多くが当社と同じ、同族的経営を
堅持していることも、自分の判断の正しさの裏付けとなった。
「非上場会社は株主に気兼ねをしなくても良い分、自らの責任で
思い切った戦略を展開出来る。地道に利益を積み上げ、それを
再投資していくことを経営の本道と考える私の選択に誤りは
なかったと思う」
これまたとても共感できる考え方でした。
いろんな意味で勉強になる訪問でした。
お世話して下さった石原商事の石原専務とヤマザキマザックのみなさん、
ありがとうございました。
電話応対にもベテランを采用し、新しい機種にも対応できるように現場復帰させて人を入れ替える制度などよく考えられています。勉強になりました。
それにしても地下工場には驚きました。
本当に勉強になることがたくさんあったね。
電話での対応は、特に名古屋サービスで見習うべき点が
あったと思う。
実施できるように進めましょう!