静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

台風一過後のそうじ

2019年10月16日 09時55分44秒 | 学園紹介

学園のフェンス沿いには大きな松並木となっています。
このため、強風のあとは松葉が散乱。
年に何度か、松葉そうじとなります。


今回は機関専攻の約半数が受験にでかけていて、少ない人数で行いました。
みんな、もくもくとやってくれたので短い時間できれいになりました。
集めた松葉の山です。


学園の正面にあった水産技術研究所が移転したことで、海風がダイレクトに学園に来るようになりました。
今回の台風で、被害が出るのを心配しましたが、あまり影響はなかったようです。

静岡県立漁業学園
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
学園の見学は随時(ずいじ)、受け付けています。
詳しくは学園ホームページをこちらをご覧ください。
できれば授業や実習の見学できる、平日の見学がおすすめです。
平日の見学は園長にご相談ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/h30kengaku.html

 園長のつぶやき
先週末に実施するはずだったAO式入試は3日前の時点で延期を決めました。
延期決定の後、JR線、新幹線などが計画運休となったので、結果的に日程を変更して良かったです。
下手をすると、受験生が帰宅できないことになっていました。
これが大きな学校だと受験生も増えるので日程変更は混乱となったかも。
台風19号は学園への影響は軽微でしたが、日本各地に大きな被害を残しました。
自然の猛威は恐ろしいですね。

学園の設立も、半世紀前に起きた台風を原因とする大きな海難事故がきっかけとなっています。
漁船は海に出なければ仕事になりません。
幸いにも、半世紀前より気象情報は格段に早く正確になりました。
しかし、その情報を活かすも殺すも人次第です。
ですから、的確に状況を判断できる人材を学園では育てなくてはなりません。

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釣り込み練習の準備

2019年10月15日 09時37分23秒 | 授業・講演

実習はもうすぐ釣り込み練習が始まります。
「釣り込み」は実際に一本釣りでカツオを釣り上げることです。
学校横にある土手の落差を使って練習します。
昨年はこんな感じでした。

今回はその準備。
釣り込みに使う疑似カツオ(重り)を、適切な長さで、すばやく取り付ける練習です。
限られた実習時間で、すばやく作業ができないと、釣り込み時間が削られます。


今回は大型カツオで行う二挺釣り(二人で一匹のカツオを釣り上げること)のために、
二本のハネにつける仕掛けの長さをそろえる練習も行いました。

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 園長のつぶやき
学園の台風19号により被害は軽微なもので済みました。
しかし、焼津駅や水産高校の周辺は高潮による浸水がありました。
水産高校は学園より海から遠いのですが、ちょっとの高低差で影響が違ってきます。
ともあれ、生徒の関係者を含めて大きな被害がなかったのは良かったです。

さて、釣り込み練習で使う「重り」ですが、一番重いのは10キロ以上あります。
それが竿の先にぶら下がるんですから「逆てこの原理」で、かなりの力でないと上がりません。
昨年の練習でも、一人で上げることができたのは、ほとんどいませんでした。

一人でやっとこさっとこ釣りあげるより、二人でどんどん釣りあげた方が実際は効率が良くなります。
やっぱり、一人で上げることができれば嬉しいですけどね。

釣り込み練習は、重りをあげることの反復なので楽しい練習ではありません。
でも、ガマンして取り組まないと遠洋航海実習で釣りあげることはできないし、何より危険です。
真上に上がらなければ、他人にカツオがぶつかります。
ですから、釣り込み練習はとても大事な実習です。
遠洋航海実習で自分だけ釣りあげることができなければ・・・メチャクチャ悔しいことになります!

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海技士試験に出発

2019年10月11日 08時53分04秒 | 学園紹介

いよいよ海技士の10月定期試験が始まります。
試験は航海、機関、そして級別に試験日が違います。
50期生の第一陣として航海専攻の3名が名古屋に出発しました。
試験への意気込みです。

残った生徒は通常授業と実習です。


機関専攻は来週受験となります。
出発が祝日の月曜日なので、写真等でご紹介できません。
家から名古屋に向かう生徒もいますからね。
ごめんなさい。
でも、全員合格してくれるよね!?

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 園長のつぶやき
上に書いたように、海技士試験は級によって試験日が異なります。
このため、「五級と四級の同時受験」も可能です。
もちろん、四級に合格すれば五級の合否は関係なくなります。

ここで、「いきなり四級しか受けない」ことを考える生徒がいます。
複数受験すれば、それぞれの受験料がかかりますし、宿泊費なども余分に必要です。
ただし、こんな生徒に限って合格できず、ついに卒業まで五級も取れない・・・
ってことが起きます。
そんな前例があるので、学園では「飛び級」はなしです。
同時受験はOKです。
そうは言っても、事前の試験で確実に四級以上が合格しそうな人があれば話が違ってくるかもしれません。

さて週末は台風が通過します。
12日に実施予定だったAO入試は日程を変更させてもらいました。
生徒の安全や、学園の施設になに影響が出ないことを祈るばかりです。
みなさんも、安全第一でお過ごしください。

 

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台風に備えて、わかたかの「増しもやい」

2019年10月10日 09時51分12秒 | 授業・講演

週末の台風に備え、わかたかの「もやい」を追加しました。
航海専攻の生徒が担当です。

まず、倉庫から追加のロープをクルマに移し替え。
クルマの荷室にコイル状にロープを収納します。
何度もやっている作業ですが、クルマに乗せるのは勝手が違うようで苦労していました。


そして、船の場所に移動。
トモの固定に使うロープを船に載せます。


そして前方を固定する「もやい」を追加です。


さらに、船首にも防舷材(ぼうげんざい)を固定です。


トモのロープは台風が来る直前に張りますが、すぐできるようにしておきます。
台風が避けてくれるのが一番ですが、生徒には良い練習になったはず!
動画の方もご覧ください。

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 園長のつぶやき
今年は各地で台風被害が起きています。
これまで、焼津は直撃を免(まぬ)れてきましたが、今回は危ないです。
12日に予定していたAO入試も日程を変更することになりました。
台風の日では、受験生も落ち着いて受験できませんし、なにより安全が最優先です。

一方で、生徒にとっては貴重な経験のチャンスにもなります。
特に、台風の接近にともなう気圧や風の変化を実体験できます。
風速20mの風を教科書で知るのと、実際の風を体験するのは雲泥(うんでい)の違いです。
なんと言っても、漁師は自然を相手にする仕事です。
自然のことを正しく知ることが大事です。

とは言っても、私の本音は台風の直撃がないように願うばかり。
生徒の安全はもちろん、校舎にも被害があるかもしれません。
台風一過のあと、敷地内が落ち葉などでいっぱいになるのは仕方ありませんけど。
これは毎年で、みんなで掃除です。

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バケづくり2

2019年10月09日 08時50分20秒 | 実習

実習では遠洋航海実習で実際にカツオ釣りに使用するバケ(疑似餌つき釣り針)を作っています。
3種類の大きさで、合計5個のバケを作成します。


早い生徒は5個がほぼ完成。

こちらは、まだ途中。
羽根の上に革(かわ)がつけられていません。

遅い生徒は「自分にはできません・・・」と「泣き」が入ってますが、
そこは学園のモットー「あきらめるな!」でやってもらいます。
何ごともできるまでは難しいです。
逆上りのマスターと同じです。
あきらめなければ、誰でもできるようになります。


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 園長のつぶやき
今年の遠洋航海実習ですが、学園創設50年でもあり、知事の出席を要請しています。
知事が来援する機会は貴重なので、実習船の案内や、生徒との意見交換も考えています。
知事が出席となると、県庁の水産業局、水産高校との調整も必要となります。
「ひいこら」言いながら資料を作っています。

学園を良くするためには、関係者の理解が必要です。
県のような大きな組織では、学園のような小さな出先機関は「そんなのあったの?」と思われがち。
特に県の幹部には、正しく学園のことを知ってもらうことは、とても大事なことです。
生徒募集は外部への広報ですが、県内部の広報も怠ることはできません。

・・・さて、本題。
学習面では優秀でも、実習は苦労する生徒がいます。
こんな生徒はまじめに取り組むので、手を抜いてる訳ではないんですね。
逆に、学習は「からっきし」でも、実習はバツグン!と言う生徒もいます。
得意、苦手があるのは当たり前。
学習も、実習も人より時間がかかることがあります。
それは仕方がありません。
あきらめずに、努力を続ければ学園でも、就職先でも必ず評価されます。

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