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バクマン。7巻の感想レビュー(コミック)

2010年03月05日 03時30分00秒 | コミック・雑誌
集英社ジャンプコミックスから『バクマン。』(大場つぐみ先生原作、小畑健先生漫画)の7巻、「ギャグとシリアス」が発売中です。
既に大人気作品のイメージもありますが、秋からはアニメ化も確定しているのでますます注目度は高まりそうですね。

表紙はファミレスで仕事中のサイコーとシュージン。
クリエーターさんによってはファミレスや喫茶店で仕事というのも日常茶飯事の方もいらっしゃるそうですが、普段は専用の仕事場を使っている2人がこんな状況に追い込まれているという裏には、かなり切羽詰まった状況があったりするのかも知れませんね。
お話的には、デビューから連載にこぎ着けたものの、サイコーの入院によって読者の人気投票の結果にも悪影響が。
遂に打ち切りが決定してしまった2人の進むべき道は?という展開です。

このまま連載中のマンガ同士でしのぎを削りあう展開にしてしまうのではなく、あえて過酷な状況へと主人公達を追い落とし、そこからの脱出を模索する家庭で精神的にも技能的にも新たな力を身に付けていくという流れは王道ですし、成功ばかりという訳には行かない業界の厳しさを盛り込むことでリアリティも増したかと思います。
個人的には、この作品を読んでいるとはいっても、実際にマンガや小説、ゲームといった商業作品が作られる現場の実際を見たことがないので、どこまでが真実でどこからが虚構かという細かな線引きが出来るわけではないのですが、サイコー達描き手と、港浦達ジャンプ編集部の担当者達が意地と意地をぶつけ合いながらも自分達の作品を高めていこうとする姿勢が熱く、パワーを感じられました。
また、ついったーを見ていてもジャンプやバクマン。を読んでいる漫画家さんやイラストレーターさん、作家さんが多かったりするので、現場の雰囲気をうまく作品内に取り込むことに成功しているのではないかと思います。
自分が本作品に興味を持ったのも、そもそもそういったつぶやきが多かったからな訳で。
(^_^;)

特に今回は、描き手が自分の描きたいものを主張するのに対し、編集サイドがそれとは違った方向性を提示しての真っ向勝負という流れだったのでハラハラ感が強かったです。

前担当の服部に比べて、現担当の港浦は編集者として未熟な感がありましたが、今回のお話の中ではようやく一皮むけた印象になっていたので良かったかと。
もちろん、まだ一気に芳しい効果が得られたとは言い難い状況な訳で、まだまだ切磋琢磨が必要ではありますが、作家と担当の信頼関係の醸成が、作品に大きく良い影響を与えることは多いはずですし、今後の展開が楽しみです。

また、元々美人キャラとして目立っていた蒼樹が、ここに来てまさかのラブコメ展開へ。
正直本編よりもこちらの行方の方が気になると言っても過言ではない可愛らしさは必見です。
バクマン。のラブコメと言えば、主人公カップルをのぞけばむしろ蒼樹ラブ!だった中井が目立っていた訳ですが…ちょっと今回の行動は株を下げたかも。
(・_・;)

蒼樹の心の中にチラリと中井が思い出されるシーンが伏線だとすれば、最終的にはまだまだ望みはあると思いますが、まさかのシュージン急接近&岩瀬登場によるドキドキ展開がどうなるのか、もう一波乱巻き起こして欲しい所ですね…見吉ガンバw
個人的には亜豆とサイコーのプラトニックな関係については、ぶっちゃけ漫画家を目指す主人公の行動動機がお金や地位、名声といった即物的なものにならないようにワンクッション置く意味が大きいのかな~と思ったりしているので、あまり思い入れは無いのですが、蒼樹の恋に不慣れな女の子が必死にそのハンデを克服しようとする姿&テンション上がって周りが見えなくなっている姿には萌えさせられました。
というか、この展開事態が大きな方針転換の具体例にも一瞬見えるのですが、岩瀬の再登場といった辺りも含めて緻密に計算された設定の様な気がしますし、長く尾をひくわけではないのかも?
個人的にはラブコメ大歓迎なんですが、ファンの人によってはもっと本編メインで!となる方も多そうですね。

自分に不向きだと思っていたジャンルが、本来ライバルである同じ漫画家との語らいを通じて得たヒントによって具体的なビジョンを持つように…という展開はベタですが、実際、様々なジャンルから名作を生み出す漫画家さんもいらっしゃるわけで、それが個人の資質であったり、編集者とのぶつかりあいであったり、同業者からの刺激であったりといった中から生み出されていくことは大いに有り得るでしょうね。
一つの例だけを見せるのではなく、様々な角度から多角的に描く姿勢が好印象ですし、話の面白さ自体にも直接プラスの影響を与えているかと。
漫画作りにおける概念的なものの説明をする中に具体例がわかりやすく取り込まれていることも人気の秘訣なのでは無いかと思いました。

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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