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狼と香辛料Ⅱ第12話(最終回)『狼ととめどなき涙』の感想レビュー

2009年09月24日 13時40分42秒 | 今まで見てきたアニメ
取引に成功しても、失敗しても、ホロとの別れは避けられないのか?
エーブとの約束通り、とうとうホロの身柄をお金に変えたロレンスですが、その決断や如何に?というお話です。

毛皮を売り抜く算段も手際良く、当初の予定通り事が運ぶ可能性は高かった訳ですが、嘘はついていなかったものの、全ての真実を語ってもいなかったエーブ。
石像販売を隠れ蓑に塩の密輸で儲けたお金を使い、危険を省みずに更にギリギリまで毛皮を買い付け、ボロ儲けすることを狙っていたことが明らかに。
確かにロレンスも儲かりますが、教会の追求などのリスクは、はじめに教えられたよりも高くなる訳で、間接的に裏切られていたといっても良いかと。

ロレンスが塩の密輸を指摘していなければ、無難に売り抜けは成功し、彼自身もホロの別れ方の提案通り、お金と店を手に入れて新たな人生が、という展開になっていたと思われますが、危険な商談には関わらないで欲しいというのもまた、ホロの願いであったわけで。

エーブに対しては怒りというよりも、ある意味商人として利益を求めるのは当然という気持ちも感じていたロレンスは、全ての思惑を見抜いた上で自分は身を引くつもり…だったところへエーブ刃物祭り開催のお知らせ。
(((゜д゜;)))

自らそそのかした教会から、繋がりを切り捨てられるのが見えているエーブにとっては、集められる限りの現金を集めて最大の利益を得るチャンスはこれっきりなわけで、ロレンスが資金を出さないのを『関係ないね』と許可するよりは、『殺してでも奪い取る!』を選んだと。
地獄へ落とされても文句は言えなさそうな所業ですが、善悪はともかく、その覚悟の程は半端じゃなかったですね。

紙一重でよけた後、意外と腕っ節良くエーブを組伏せたロレンスでしたが、ナイフを2本用意していたあたりにエーブの抜け目のなさが感じられましたね。
見てる方はおお~!とテンション上がりますが、襲われる方も襲う方も必死で、緊張感が凄かったです。

他人だけでなく、自分をも省みないエーブでしたが、そこまで命を懸ける理由は、お金によって自分の運命を狂わせられた事への執念や欲望ではなく、期待だった…というわけですが、常に利益を求め続けなければならない商人として過酷に生きているエーブに、そんな安らぎの来る日が訪れるのはまだまだ先の話かも知れませんね。

今回はロレンスを出し抜けたとはいえ、普通なら逆に殺されたりする危険もあるわけで、常に命の危険が付きまとうタイトな生き方は、失うものも多そうです。
だからこそ、商売を続けながらも幸せに過ごすロレンスとホロの2人の関係は、エーブにとっては眩しいものに映っていたかも知れませんね。

利益の分け前は渡さないながらも、アロルドの宿の権利書はロレンスに残していったエーブ。
ロレンスを殺さなかっただけでなく、置き土産まで残していったのは単なる優しさ以外の意味が込められていたのではないでしょうか。

ロレンスがもっと割り切って、利益のみを追い求める商人であれば、かなりウマがあっていたこともあり、今後もエーブのパートナーとしてうまく付き合っていけたかもしれませんが、彼の心の中には既に一匹の狼が住み着いている訳でww

唯一残った戦利品であり、夢の実現とも言える宿の権利書を引き換えに、ホロを取り戻したロレンス。
ちゃんと言葉に出して好きと言うわ、ようやくキスしちゃうわと、ここに来て甲斐性だしまくりでニヤニヤが止まらない件。
ヾ(≧∇≦*)ゝ

お金を求める事で、いつ叶うとも限らない期待を追い続けるエーブと、来たるべき時が来るまでという期限付きながら、何よりも大切な人と旅を続ける幸せを選んだロレンス。
2人の商人の生き様は対称的ですが、その信念の固さは同様かも知れませんね。

ともかく、ロレンスの力強い意思を感じられたことで、ホロももう一段階気持ちの整理がつけられたのではないかと思います。
エーブに受けた借りを返すため、彼女を追う旅が始まる訳ですが、それは3期に期待ということでww
とりあえずは丸く収まってめでたしめでたし、ですね。

エーブが刃物を出してからの急展開は、原作でもかなりドキドキさせられたところな訳ですが、流石にこの1話に詰め込まれてしまったのは駆け足気味な印象もあったかと。
わっちの魅力が有りすぎて、やや地味な印象になってしまったエーブですが、その強烈な個性は本シリーズでも大きな見所なので、原作ライトノベルの方も是非お読みいただきたいなと思います。
また、全話終わった後で見返すと、オープニングがもの凄く良いとこ取りでまとめられていることを再確認出来るかと。

スタッフの皆さんお疲れさまでした。
また、ここまでお読みいただいた読者の皆様、並びにトラックバックでお世話になりましたブロガーの皆様にも感謝とリスペクトを。
本当にありがとうございました。
m(_ _)m




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