光の村秩父校に入学させていただき、1年間、何とか将人も頑張った。当初とても心配した脱走は結局1回もする事なく済んだ。また、さぞかし先生方のお手を煩わせているに違いないのに、親子共々、先生方にさほど叱られる事もなく、ここまでやって来られた。
少し遅くなったが、1つの年度の締めくくりとして、現段階で、端的に良かった点、困った点をまとめてみたい。
まず、良かった点を挙げてみる。
a) 将人がシャキッとした。(姿勢、行動の転換、運動、仕事、生活など)
b) 小学校でしていた朝夕の送迎がなくなり、仕事が1日フルでできるようになった。
c) 6年間一貫教育なので、腰を落ち着け、将来を見据える余裕ができた。
d) 私立なので、ある程度の寄付も覚悟していたが、その話は全くなかった。
e) 建物は公立小のお下がりで、中高生には決して広くはないものの、今どき珍しい、映画に出てくるような美しい木造校舎で、緑あふれる周辺環境とあいまって大変落ち着いた環境を構成している。
f) 四季折々の美しさであふれる関東の故郷・秩父路に、送り迎えで疲れた体が心身ともに癒される。
g) 10日毎の家庭学校で、どんどん変わる子供の様子が分かる。
h) 最後になったが、何をおいても一番有り難かった事は、生徒を思い、涙をこぼして泣いて下さった、そんな熱い先生に生まれて初めて出会えた事だ。しかも、そんな先生が何人も普通にいらっしゃる事だ。
次に、困った点は
A) 家庭学校が大変だ。
B) 学校が遠いので、何事にも時間がかかり、1日仕事になってしまう。ちょっと時間ができたので、将人の様子見がてら学校にご挨拶して来ようなどという事は全く不可能だ。(地元小学校ではよくしていた。)
C) 障害児教育の分野では、世間に少し異質な目で見られているような感じがする。
将人に感想を聞けないので、将人の気持ちを想像してみた。
将人が喜んでいそうな点
苦手な国語や算数がない。
得意な体育や音楽をしっかり勉強できる。
睡眠時間が十分とれる。
友達のみならず、大滝にお父さん/お母さん/お兄さん/お姉さんがいっぱいできた。
大好きな電車や自動車にいっぱい乗れる。
将人が不満そうな点
エレベーターもなく、車椅子用トイレもないので、面白くない。
パソコンがないので、NHKのピタゴラスイッチもニャッキも見られない。
散歩の時間がない。
お茶を思う存分飲めない。
おばあちゃんの手を握って寝ることができない。
からし明太子が食べられない。
以上、それぞれ解説してもしょうがないくらいに感じ方は様々だろう。しかし、コストパフォーマンスというか、いい点÷困った点なるスコアーを想定できれば、どの御家族にも十分ハイスコアーに評価して頂いていいと思う。
少なくとも、我々親子にとっては、これ以上ないくらい有り難い学校となっている。
どうか、ご入学の参考にして下されば幸いです。