将人とともに together with Masato

For the parents in the world, whose children have autism.

春季家庭学校の課題

2007年04月03日 | 家庭学校
長い休みは、普段できないことをやろうと考えた。
今回は、
「アルファベットの小文字を書く」
「ローマ字で日記を書く」
「分数を理解する」
「エプロンのひもを後ろで結べるようにする」
「基礎的な腹筋をつける」
を目標にした。

元々記号や文字にはこだわりが強く、いい所を伸ばす意味でも何とかしたいと思っていた。

ローマ字はやはり、興味を持って取り組めた。1日しか勉強してないのに、その日の買い物でスーパーに行った際、明治のチョコレートをじっと見て、「Meiji」ともう読んでいた。以前は小文字は読めなかった。

将人のすごい所は、「kyo asa okite, marason simasita.  sinei chugakko no mawari o 10  shu hasirimasita. densha ni notte, soka ni ikimasita. 」などとローマ字表でいちいち確かめながら書いたものでも、読み返す時にはもう変換表を見ることなく、比較的さっさっと読めたことだ。表意文字にもう既に慣れている! 

戦後すぐ、これからの国語教育をどうするか検討された際、誰にでもとっつきやすく上達が早くなるように表意文字の漢字を廃止し、表音文字であるひらがなやカタカナ、あるいはローマ字だけで日本語を表記することが検討されたそうだが、確かに子供には良さそうで、上達は速いと思う。ただ、いったん漢字を会得したら、漢字かな混じり文の方が読みやすいのは明白だが・・・。

分数は日常生活の中で使うような、二分の一や三分の一の意味がわかって、それの足し算引き算がわかるだけで十分だと思うのだが、小学校の教科書はいきなり細かな計算問題に入ってしまう。しかたなく、自分で問題を作って勉強させることにした。その際、最近はドラえもんが分数を説明してくれる漫画があって、その教え方を参考にできたので助かった。言葉の意味はわかったようだ。

調理実習が本格的に始まるという訳で、この家庭学校の間にエプロンのひも結びを練習するように学校から言われた。2学期中に緩くではあるが、靴のひもは何とか結べるようになったので、後ろ手ではあるが、それほど難しくもないだろうとタカをくくっていた。

ところが、やはり甘かった。ひもを見ないで結ぶという事は殊のほか難しいようだ。毎日毎日格闘した結果、ある日ぽろっと、まるで急に開眼したかのようにできるようになった。あまり細かな事まで従わせようとすると、それだけで嫌になるようで、また元来、異様に指が不器用なので、こっちがしている方法だとあまりうまく行かない。

ある程度は強要したが、人差し指でするところを中指でしている分は良しとしてみた。それからは、変に見えるやり方ではあるが、結果的には普通に結べるようになった。将人なりに、やりやすいやり方を見つけたという事だと思う。

できなかった事ができるようになる。分からなかった事が分かるようになる。こんな素晴らしい事はない。それが将人にも期待できるようになってきた。お天道様に感謝。

コメント
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