っていったって、自分で歌ったり踊ったりしようなどという無謀な企てではない。残念ながら。だってミュージカルを鑑賞するというだけで十分に冒険なmameなんだから。
まだ若かりし頃の感受性豊かな青春時代を、新劇と小劇場(どっちももはや死語?)に浸って過ごしてきたmameには、ミュージカルを楽しむというゆるやかなチャンネルがない。されど、世の中、ミュージカルファンは多い。ということは、mameの中にもミュージカルの魅力を受信できるアンテナというかチャンネルがあって、ただ眠っているだけなのだろうか・・・なんて思う今日この頃。
ちょうどいいタイミングでお誘いをいただき、昼間っからいそいそ出かけていった。よくよく見ればチケット一枚12500円。サロンのコーヒー41杯分と200円だぁ。ありがたや、である。
会場はこちら。この劇場にいるときには絶対に火災には遭いたくないと思う地下の劇場。
座席に着き、自分の中のどのチャンネルでこの作品が受け入れられるのか、とりあえず、全チャンネルONで臨むmame。が・・・・
「コーヒーにミルクと砂糖が入ってないわ」という台詞が「♪こぉぉぉぉひぃぃぃぃにぃぃぃ 、みぃ~るくとさとぉおが~・・・」なんだもん。気持ちは引いちゃうし、すべてのチャンネルが自動的にOFFになってしまった。ううっ。。。
この納得いかない演出も、慣れればなんとかなるのかなぁ。そういう意味では、歌舞伎の台詞回しだってそうとうなものだけれど、あっちは全然違和感ないものなぁ。慣れだな、慣れ。
当然だけど、役者さんたちは歌がとってもお上手なので、聴いていて不愉快になったりはしない。歌には感動できるようになれるかもしれないけれど、ビビッときたり、ずしんと感じたりってことは当分なさそうだ。
とはいえ、ビンボーくさい小劇場とはまったく人種の違う観客、やっぱmameとは別世界の雰囲気だよなぁ、なんて思いながら、横浜へ移動した。実は今日はマチネソワレの2本立て、なんだった。
つづく。(本当に)
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