ホテルに戻って、パーティに顔を出したが、肝心の(?)食事がお昼のビュッフェとまったく同じ内容だったので、心底がっかりして、10分もいないで失礼し、宮殿のようだという噂のSPAへ行く。なーるほど、豪華なお銭湯のようである。
ここでmameは初めての体験をしてしまったーーー。
アジスアベバはは2300mの高地にある。そのせいか、今回は足のむくみがなかなかとれない。で、この宮殿内でマッサージをしていただくことにした。そして・・・
「今からでも(夜8時)マッサージを頼めますか?」
「はい、もちろん。当店のマッサージはスウェーデン式のオイルを使ったマッサージになります。オイルはお好きな香りをお選びいただけます。45分のフルコースで200ブル(約3000円)、20分のショートコースで100ブルですが」
45分で3000円は、エチオピアとしては高いのだろう。が、迷うことはない。「ではフルコースで」と即答するmame。
受付嬢は表情を変えることなく頷き、言葉を続けた。
「かしこまりました。それと、当店のエステティシャンは男性になります」
ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーっ!!
男性って、タイのゲイ君みたいなやわやわな男じゃなくって、エチオピアの、色の黒い、指の太い男ざんしょ!?
絶句するmameに、「緊張されることはございません。当地では普通のことでございます」と顔色ひとつ変えないSpaの受付嬢。一瞬の対峙。そして、ここでビビッたら大和撫子の名がすたる、と、いいわよ、いいわょぉ、やってみようじゃないの、と、ワタシもコクンと首をタテにふった。
さらに驚いたことに、これまでのエステだと必ず提供された使い捨ての紙製のパンティはないのだという。「みなさん、なにも身につげずになさいます」と、受付嬢。ワタシはたまたま、水着用のアンダーウェアを持っていたので、すっぽんぽんを免れることができた。ほっ・・・
マッサージは力強く、妙な気になるどころか、筋肉というか筋をゴリゴリされて、イタ気持いいのではなく、ハッキリ、痛かった。mame本人はふくらはぎのハリが気になっていたのだけど、マッサージ師に言わせると、背中のコリがひどいとかで、僧帽筋をゴリゴリされた。筋が裂け、肋骨が折れるのではないかというほどの力だった。確かにパンパンだったふくらはぎのむくみは引いた。けれど翌日は揉み返しがきて、背中と腕の付け根辺りがイタダルかった。
エチオピアで、黒人男性に裸体をゆだねるという初めての体験をした今宵のmame。何歳になっても初めての体験はあるものだと、いつものように感心し、そして、やっぱりエステティシャンは女性がいい、という見解を導き出したのでありました。
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