Along with the Mekong

メコン川の流れのように

アジスアベバ2日目 午後

2007年02月16日 | エチオピア日記

ブルジュ少年に別れを告げ、再び会議場に赴くmame。といっても目的はレクチャーではない。参加者のために用意されているランチをいただくため。

ランチは毎日、シェラトンホテルからのケータリングが会場に用意されていた。期待して食べに行ったが、あんまり美味しくなかった。しかも噂によれば、連日同じメニューだったんだそうな。そして実はこの日の夜のシェラトンでのディナーパーティもまったく同じメニューだった。まあね、エチオピアに来て、イタリアの芸術祭のパーティーのような食事を期待するのが間違っているっちゃぁ、そうなんだけど、「あぁ、そういえば、スポレートフェスティバル(イタリア)の連日のパーティーのご馳走はすごかったなぁ・・・ 前菜からデザートまでトリュフづくしなんてディナーもあったっけなぁ・・・」と、遠い目になってしまう、食神さま頼みのmame。

そんなどうでもいいランチの後は、EAFCA主催のエクスカーションが組まれている。コースは3つあって、
1 エントト山ツアー
2 お買い物ツアー
3 コーヒー関連施設ツアー からひとつ選べる。
「観光」、「買い物」、「視察」、どれになさいますか、って感じである。アフリカの他国からの参加者はエントト山希望者が多かったようであるが、やはり圧倒的多数が「視察」コースに参加した。そしてmameもその一人。

まずは、国営のオークション会場。
 
左手が売り手、右手が買手。エチオピアのコーヒーはここで売買されたものしか輸出できない。が、大手のエクスポーターは、売り手を子会社にしているので、たんなる出来レースなんだそう。

次にラボ。

現地の技師が香味の違いをご説明。mameはここで出された漢方薬のような、ただことでは飲めないコーヒーを、一口飲んだ後で、ある日本人青年に謙譲したため、オモイッキリ嫌われた。心の狭いヤツだ。

最後はドライミル。
 
オーナーがどうしても自慢したかったらしく、最後に案内されたドライミル。ハンドピックをしている女性達はおばあちゃんから少女まで、親子三代という感じ。

移動の車中で日本の大手ロースターの方と、「生産者にとって、sustainableなコーヒーとは」という話題で盛り上がる。「コーヒーは嗜好品。この味でなければならないという正解があるわけではない。消費者に正しい情報を提供する責任はあるけれど、そこから先は消費者が選択すべきこと」という見解で一致。では、生産者の選択肢は、というと、コモディティコーヒーの生産者が、自らの意思でスペシャルティコーヒーへ転換する可能性はほとんどないというのが現実なのだ。明後日からの産地行きでこの課題の突破口の、せめてその方向くらいはみえてくるのだろうか。


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