IKEAの不思議なお掃除おばさん

健の病気の話ついでにちょっと書いておこうかな・・。

健が１週間半に及ぶ風邪から復活しかけたときの話。まだ片づけ中だった新居にどうしても本棚が必要で、風邪が治りかけの健と胸がいつもよりゼコゼコ言い始めた（健の風邪をもらったか？！）龍を連れてWembley の IKEA へ行った。

お昼近かったので、IKEAに着いたらまずカフェで腹ごしらえ。マークと健がビュッフェ式のカウンターへ行ってくれている間に、私と龍とで席を確保。するとお掃除のおばさんが親しげに龍に話しかけてきた。これは時々あることなので、龍と私とでおばさんに挨拶をして別れた。

そのうち龍の顔がだんだん病人じみてきた。やばっ！やっぱ健の風邪をもらったな。龍さん明日から寝込むぞ。私もマークも仕事なのにどうしよう！と内心焦っていると、さっきのお掃除おばさんがまたやってきて「なにか（龍に）持って来ようか？」と聞いてきた。でももうすぐ龍のミルクの時間だったので丁寧に断った。

が、しばらくするとおばさんが今度はコップに少量の水とストローを持ってやってきた。えー、いいって言ったのに。それにこっちから頼んでないのに、知らない人から飲み物をもらうなんてなんとなく気味が悪い。毒とか入ってないだろうな・・と、変に勘ぐったりもして (^_^;)。

そのうちマークと健がトレイに食べ物を積んで戻ってきた。龍はもう目元が病人。おでこも少し熱くなってきた。健にうつった感染症を龍がもらわないわけがないか。。　マークと、こりゃあ、明日どうするよ・・（どっちが仕事休むよ・・）と困り顔で目を合わせる。

とりあえず、「熱には水分」とさっきおばさんにもらったお水を恐る恐る龍にあげた。“マジで毒が入ってて、龍の調子が悪くなったらどうしよう？！ でもおばさんの好意なら、手もつけずに立ち去るのは悪いような気もするし。。”

と、しばらくするとまたおばさんがやってきた。「（この子に）飲ませてあげたのね」、「どうもありがとうございました」。するとおばさんが龍を見て、「もう大丈夫よ。彼は良くなるわ」と不思議なことを言って去って行った。

それからよ！しばらくすると龍が滝のような汗をかき始めた！カフェの室温はさっきから変わってないのに、龍の髪は汗でぐっしょり！えーっ！？何これ！？熱があるときに汗をかくのはいいことだけど、なんで急にこんなに汗かき始めたの！？やっぱり毒か！？ど、ど、ど、どうしよう！！！

すると、熱くなりかけてた龍の額が、汗をかいた後のひんやり状態になり、顔までしゃんとしてきた。

結局、健が１週間半寝込んだ風邪（インフルエンザ？お医者には「ウィルス性の感染症」と言われた）を龍はもらわず、今も元気なのだ。

一体あの水のようなものは何だったのだろう？あのおばさんは一体何者だったのだろう？