『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

春の使者、あれこれ

2015年03月14日 | 日記
   

春の使者、海上編。
ここ神戸近辺の、この時期の風物詩「いかなごのくぎ煮」を炊いてもらった。
1キロパックがスーパーにどーんと並ぶ。
天候や年によってとれる量が違うのであっという間に売り切れる。
ショウガとザラメ、醤油で甘辛く炊いたいかなごは少しほろ苦くご飯によし、酒によし。
すぐに成長するのでくぎ煮にちょうどいいサイズで獲れるのは10日間ほどしかない。
夕方になるとあちこちの家から独特の匂いが通りに立ちこめる、正に春の使者。
春の海に感謝す。

   

春の使者、陸上編。
ハゴロモジャスミンが春の暖かい雨にも天を向いて開花準備中。
いい匂いが漂ってきそうだ。

   

チラも花茎をぐんと伸ばした。
どんな花が咲くのだろう。
地味な葉っぱからお派手な花が咲くといい。
春の使者は海から、陸からやってくる。
眺めたり食べたりしながらそれを楽しめるのは幸いである。

嗚呼、ボタニカル。

せっかち君となごり雪

2015年03月10日 | 日記

ネオレゲリア・ファイヤーボールの花が咲いた。
今朝はその花芽らしきものを見つけて喜んでいたのだ。
まさかこんなにすぐ開花するとは思っていなかった。
相当なせっかち君だ。
何層にか重なったまだらピンクの葉っぱに縁取られた小さな青紫の花弁。
なかなかかわいい。


ほんとに朝はこんなだったのだ。


こやつの全体像。



今日は季節外れのなごり雪となった。
せっかちな早咲きの桜にも「待った」がかかった。
季節を急ぐ草花たちには休息日だ。
だからそんなにあわてなくてもいいよ。

嗚呼、ボタニカル!

百花繚乱

2015年03月08日 | 日記
   


一面の花たち、ならぬ女子ランナーたち。
今日は名古屋ウィメンズマラソンの開催日。
18,000人の女子フルマラソンの祭典だ。
平行してシティマラソンがあり、そっちのハーフに参加してきた。
ハーフとクオーターは同時スタートで約1万5千人とか。
途中でフルの後方に追いつくのでどこまでいっても人だらけだ。
途中片側3車線の道路をどちらも埋め尽くす。
ものすごい数だ。
しかもほとんど女子というのが凄みをます。


華やかな風景は植物とは違うが、数万の女子ランナーたちはきれいだ。
強いメンタルと鍛えてきたフィジカル。
ひたむきに前に向いてくところは草花と同じかもしれない。
人もまたうつくし。




春の匂い

2015年03月08日 | 日記

ハゴロモ・ジャスミンが開花した。
淡くピンクを含んだ白い花。
その花びらのデザインは明快でうつくしい。
顔を寄せるといい匂いがした。
春の匂いだ。


チランジアのフクシー。
花茎がぐいぐい伸びて長刀か釣り竿のようだ。
花芽らしきものがでてきたのでもうすぐ開花するかもしれない。
身体が丸くて小さいから長い花茎とのコントラストがおもしろい。
どんな花がつくのか楽しみである。



コチョウランの花茎も伸びてきた。
つぼみらしきものもふくらんできた。
こいつの花は見応えがある。
どうかワイルドに咲いて欲しいものだ。

少しずつ春らしくなってきた。
植物たちはそれに敏感に反応している。
朝日が昇ってきた。
部屋のどこからか植物のいい匂いがする。
どうやらまだ咲いてもいない小さな洋ランの鉢からだ。
葉っぱからも芳香をだすとは知らなかった。
光りと匂い、もう十二分に春だ。

嗚呼、ボタニカル!


心とからだのメンテナンス

2015年03月01日 | 日記

弥生三月の始まりは雨。
勢いを付けたい早咲きの桜も一旦停止だ。


2月の疲れをリセットしに三重県まで竹久夢二展を見に行った。
儚げで憂いのこもった女の表情は夢二独特のワンダーランドだ。
大正時代の雑誌の表紙絵や楽譜の表紙デザインはすばらしい。
絵だけではなくレタリングもいけている。
女性だけではなく、音楽や草花にもインスパイアされていたのは間違いない。
時代が時代なので和服姿が多いが、なんとその着物のデザインはすべて夢二オリジナルらしい。
信じられないようだが、そうらしい。
今でいうテキスタイル・デザイナーもこなしていたことになる。


帰りがてら近くの温泉でからだのリセット。
その後気になったショップで変わった葉っぱを見つけた。
プラティーナというカラーリーフらしい。
無機質な感じがいい。
夢二の鮮やかな配色を引き立てる。
心もからだもリセットした日曜日となった。

嗚呼、ボタニカル!