『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

花・鳥・風・月

2015年03月21日 | 日記


ランニングコースの森も春らしくなってきた。
樹上はまだまだ冬のままだが、足下では山ツツジが咲き始めた。

樹上が葉っぱでおおわれる前に急いで花を咲かせる春の妖精、スプリング エフェメラルたちだ。

草花だけでなくて、鳥たちもご機嫌に飛び交っている。
シジュウカラは鳴き声も春仕様になってきて、森全体が華やいでいる。
ウグイスも鳴き方が大分上手になった。
こないだまで中途半端だったが、きれいな唄になった。

途中で品のいいばあさんに出会う。
ばあさんは林に向かって手を差し出している。
なんと手のひらにのせたピーナッツを野鳥に食べさせているではないか。
話をきいてみると、ヤマガラは警戒心もあまりなくて慣れると手からエサをもらうとか。
そばでみているうちに一羽のヤマガラがばあさんの手のひらに止まった。
なんという美しい光景か。
人と自然の交流を間近に見て感動した。
下はネットで探した画像。
ほんとにこんな感じだった。




巨大化したエニシダを見つけた。
既に樹木である。
親は大きくとも花は小さく可憐なままだ。
こいつも春の妖精だろう。


春は足下から順に訪れる。
ソメイヨシノが咲く頃には既に春の妖精たちは旅立ってしまうのだろうか。

嗚呼、ボタニカル!