いとうせいこう氏が絶賛していたアルストロメリア。
近所の植え込みにそれらしき花が静かに咲いていた。
別名「インカのユリ」。南米からやってきたのだ。
カラフルな花びらには条斑というすじ状の模様が放射状に入る。
きれいでしかもワイルド、あやしい美しさだ。
こういう系にはかなり弱い。
たとえていうとルパン三世の峰不二子系。
外人でいうと、うーん、ミラ・ジョボビッチだな。
植え込みは古い団地の敷地にある。
もうお年寄りの姿しか見かけない団地だ。
休みの日になるとばあさん達がじょうろで水をやったり、植え込みのお世話をしている姿を見かける。
季節ごとにいろんな花が咲くのでそばを通るのが楽しみだ。
ヤツらは誠に幸せである。
丁寧に世話をしてくれる人がたくさんいるからだ。
安心して咲いていなさい。
さて、アルストロメリアの苗がきた。
週中にネットで頼んでおいたのだ。
思ったよりも葉っぱが厚くしっかりとしている。
やはりワイルド系なのだ。
開花時期は5月からときいたが、なに近所でもう咲いているのだ、じきに咲くだろう。
ものすごく楽しみである。
だって不二子とミラに囲まれるのだ。
やばい。
おっと、苗は3つある。
もう一人は…、よし、アンジーでいこう!
かくして俺の妄想はつづく。
嗚呼、ボタニカル!