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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

流星のターミナル / 浜田裕介

2011年12月01日 | 小山卓治
〈流星のターミナル〉浜田裕介


今回の高知、土佐清水行きで

小山卓治の音楽を堪能したのはもちろんだけど

浜田裕介の音楽を知ったことがとても嬉しかった。

高知での二人のライヴ終了後

四国在住のファンの方が「とてもいいよ!」と太鼓判を押した

アルバム「流星キネマ」。

レンタカーを運転しながらずっと聴き

本当にすごく良くて好きになった。


その中の1曲〈流星のターミナル〉に強く惹かれたので

浜田さんに許可を得て歌詞を掲載させていただくことにした。

   

   流星のターミナル


   詞:浜田裕介 曲:浜田裕介


   流星のターミナルで僕が見送ったのは 
   8才になったばかり あの子の背中だった
   二学期が始まり 教室に置かれた
   小さな白い花が 現在も胸にある
   流星のターミナルで次に見送ったのは
   銃弾に倒れたJohnの背中だった
   YOKOと書き上げた最後の手紙は
   ほんの数日前に僕にも届いてた

   僕らは同じ線路をそれぞれ違う速度で旅する旅人のようだ

   流星のターミナルで次に見送ったのは
   全てに疲れ果てた友の背中だった
   父親に電話で「がんばってみる」と
   そう話したばかりの夜のことだった
   流星のターミナルで次に見送ったのは
   仮面を脱ぎそびれたあいつの背中だった
   真夜中のファミレスで朝まで語り明かした
   92年の初夏(なつ)伝説になった

   僕らは同じ線路をそれぞれ違う速度で旅する旅人のようだ

   流星のターミナルで次に見送ったのは
   僕を一番愛した祖母の背中だった
   青春などと呼べる季節も訪れず
   彼女の星もまた静かに流れた
   流星のターミナルで次に見送るのは
   随分小さくなった両親の背中だろう
   二十歳を過ぎた頃から照れくささばかりで
   感謝もねぎらいも言えないままに

   僕らは同じ線路をそれぞれ違う速度で旅する旅人のようだ

   流星のターミナルで最後に待つのは
   年老いて旅立つ僕の背中だろう
   願わくはポケットは空っぽのままに
   願わくはアルバムはあふれんばかりに

   願わくは彼女はまだ 健やかなままに



日々の仕事の中で

ターミナルケアに関わることは少なくなく

見送り方、見送られ方で

厳しい現実と向き合うこともある。

流星のターミナルに

見送る人さえいない寂しい旅立ちもある。


自分自身について言えば

末期がんの母を家で看取ろうと準備を始めた矢先

あっけなく病院で一人で逝ってしまい

母に見送ってもらうつもりでいた寝たきりの父は

流星のターミナルでただ呆然と空を仰いだ。


人はそれぞれの持ち時間の中で

ターミナルに向かって歩いていく。

歩きながら

愛と絆を育んで

心を満たし

余分なものは脱ぎ捨てていけたら

どんなにいいだろうなと思う。


ターミナルで最後に待つ自分の背中を見いだすのも

そう遠い未来ではなくなった今

どうせ歩いていくなら

旅をしながら寄り道したり

何かを見つけたり

新しい出会いに心を弾ませたりしながら

歩いていけたらいいなと

〈流星のターミナル〉を聴きながら

そんな気持ちになった。







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10 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (pikake)
2011-12-03 14:31:04
ラッシーさん

初めまして!お名前はよーく伺っておりました。
コメントありがとうございます♪
今回初めて海癒に行くことができて嬉しいです。

高知で初めて生で浜田さん聴いて
「凄い、いいな!」と嬉しくなりました。
ライヴでは〈雨の唄とか 星の唄とか〉がまず好きになり
〈ゆるやかな法則〉に惹かれました。
アルバムでは〈流星のターミナル〉にひどく惹かれました。
自分も周りもどんどん親が逝ってしまう年齢になり
どう看取るか、そしてその後に続く
自分はどうこれからを生きたいのかを考える日々です。
今年は1年間、夫が海外に単身赴任しているので
これを機会にいろんな街を旅しようと
小山ライヴを口実に遊び回っている次第です。

来春、浜田さんも東京で小山卓治とのライヴが実現しそうとのこと
とても楽しみです♪♪

これからもどうぞよろしく。

kako(kakko)
返信する
はじめまして。 (ラッシー)
2011-12-03 06:30:45
こんにちは。mixiの浜田さんの日記からやってきました。流星のターミナルのライナーノート(の中で一番長いやつ)を書いているラッシーです。
昔は関東近辺で小山さんのライブを追っかけていたので、顔を合わせているのかもしれませんね。高知のライブ堪能されたようで何よりです。私は小山さんのライブで浜田さんを知って、今では本家より聞き込んでいます。(小山さん一筋ファンごめんなさい)
私も2年前の海癒ライブに行きました。その時のレポを読み返しながら、想像してました。その時のレポがこれです。↓

mixi日記(友人の友人まで)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1188078451&owner_id=1835009
ヤプログ!(2年前から更新ストップ)
http://yaplog.jp/rassii/archive/658

あのときお風呂で久しぶりにtakaさんにお会いしたのを思い出しました。今年も行かれたんですね。
私もぼちぼち京都のライブレポを書かなくては(汗)
では、またいつかどこかのライブでお会いできたらいいですね。
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溢れんばかりの星の中 (pikake)
2011-12-02 13:20:27
kanonさん

“溢れんばかりの星の中の銀河鉄道”
ほんとにそのイメージが浮かびますね。

母が亡くなって
姪っ子が泣いてばかりいた時
姪っ子の子が
「おおばあちゃんはお星さまになったんだからね、いつでもママを見ててくれるよ」って言って
ますます号泣してたのを思い出します。

この歌を聴いているといろいろ想います。
歌に心が動くっていいですね。
返信する
Unknown (kanon)
2011-12-02 12:19:04

流星のターミナル を聴いていたら
溢れんばかりの星の中にある
銀河鉄道のターミナルが目に浮かぶびました。

自分が最後を待つ場所は 流星のターミナル。

寂しそうに見える背中でも、
人生で出逢った流星の美しさを思い出して
温かな心でいられたらいいなと思いました。

流星のターミナル 心にしみるいい歌でですね。
返信する
ありがとうございます! (pikake)
2011-12-02 10:08:55
浜田さん

コメントありがとうございます!

そうですか、介護2級をお持ちなんですね。
私が福祉の仕事を始めて12年になりますが
理想と現実のギャップや
家族関係のあり方について
考えたり悩んだりの毎日です。

受け入れられないこと
納得できないこと
腹の立つこと
でも自分ではどうすることもできないこと

そんなことを
どうぞこれからも歌にしていってくださいね。

新しいアルバム、楽しみにしています。
東京にもぜひ近いうちに!!
お待ちしております。

返信する
流星キネマ (oikake)
2011-12-02 09:37:45
あきゃんさん

流星キネマ、とてもいいですね。
好きなミュージシャンが一人増えました。
関東方面にも来てほしいです。

高知はとてもいいところでした。
またぜひ行きたいと思っています。

ありがとうございました。
返信する
Unknown (pikake)
2011-12-02 09:33:50
TAKAさん
こちらこそありがとうございました。
関東から土佐清水まで車を飛ばす
TAKAさんの卓治愛、尊敬します!

流星キネマはアルバムとして
とても素晴らしいと思いました。
卓治さん繋がりで
素敵なミュージシャンにも会えて嬉しいです。
返信する
ありがとうございます。 (浜田裕介)
2011-12-02 02:30:00
数年前に「介護2級」の資格を取りました。その授業の中で「ターミナルケア」という言葉に出会いました。最初、僕は混乱してしまい、数日はどうしても受け入れなれませんでした。そして、この曲を作ることで、なんとか乗り越えました。僕と音楽との関係は、いつもそんな感じです。
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高知ではありがとうございました (あきゃん(煙突の見える町))
2011-12-01 20:38:10
『流星キネマ』気に入っていただいたみたいで、自分のことのように嬉しい限りです。
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遠征お疲れ様でした。 (NoGood!TAKA)
2011-12-01 19:01:44
高知ではありがとうございました。
楽しい時間を過ごせました。

アルバム『流星キネマ』を
僕も車の中で聴いたのですが、
家に帰ってから歌詞カードを見ながら
じっくり聴きたいと思ったのですが、
なにかと忙しくて、まだ実現出来ていません。
せめて、今週末くらいには、
聴けたら良いなぁと思っています。
「流星のターミナル」、次に浜田氏のライブを
観るときは、演ってほしいです。

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