小さい頃は
親がこの世からいなくなるなんて
考えられなかったし
もしどちらかが死んじゃったら
きっと悲しくて悲しくて
生きていけないだろうって
真剣に思った。
そして世の大人達が自分の親を亡くしても
気が狂うわけでもなく
死んじゃうわけでもなく
毎日をやりすごしていける様を見ながら
「そうか、そういうことも平気になるのが大人なんだ」と
妙に納得して
さみしさを感じながらも
でもほっとしたものだった。
そして、私も大人になって
結構いい年になった3年前
母を亡くした。
そう、私はいい大人だから
気も狂わず
後を追っかけるわけでもなく
毎日をやりすごしている。
明るく、元気に
何事も変わらぬように。
でも本当は
いなくなってしまったさみしさと
悲しみでいっぱいな心があって
時にそれがはち切れんばかりに
どうしようもなくなることもある。
もう長くはないと言われた父がいなくなったら
私はみなしごになってしまうじゃないかと
真夜中の天井を見続けることもある。
そして
「ちっとも平気にならないじゃん」と
独り言いいながら
布団かぶって
涙眼をつぶって
朝を迎える。
そんな繰り返し。
きっとかつて大人だった人たちも
同じように幾度もそんな朝を迎えたのだろうな。
親がこの世からいなくなるなんて
考えられなかったし
もしどちらかが死んじゃったら
きっと悲しくて悲しくて
生きていけないだろうって
真剣に思った。
そして世の大人達が自分の親を亡くしても
気が狂うわけでもなく
死んじゃうわけでもなく
毎日をやりすごしていける様を見ながら
「そうか、そういうことも平気になるのが大人なんだ」と
妙に納得して
さみしさを感じながらも
でもほっとしたものだった。
そして、私も大人になって
結構いい年になった3年前
母を亡くした。
そう、私はいい大人だから
気も狂わず
後を追っかけるわけでもなく
毎日をやりすごしている。
明るく、元気に
何事も変わらぬように。
でも本当は
いなくなってしまったさみしさと
悲しみでいっぱいな心があって
時にそれがはち切れんばかりに
どうしようもなくなることもある。
もう長くはないと言われた父がいなくなったら
私はみなしごになってしまうじゃないかと
真夜中の天井を見続けることもある。
そして
「ちっとも平気にならないじゃん」と
独り言いいながら
布団かぶって
涙眼をつぶって
朝を迎える。
そんな繰り返し。
きっとかつて大人だった人たちも
同じように幾度もそんな朝を迎えたのだろうな。