健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

「だらだら食べ」が肥満予防??

2018-02-18 08:30:06 | 研究
早食いになりがちな人は、食べ物をよくかんで箸を休めながら食事をすることで減量できる可能性があるとする研究論文がBMJ Openに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。日本人約6万人を対象に食べる速度と体重の増減との関連を調べ、食事の速度は肥満や体格指数(BMI)の値、腹囲に影響すると指摘し、食べる速度を遅くすることを目的とした治療介入は、肥満予防や肥満関連の健康リスクの低減に効果的とみられると結論。研究では、肥満などがきっかけで主に成人期に発症する2型糖尿病と診断された患者ら5万9717人の医療保険データを分析。被験者は2008年から2013年にかけて定期健診を受けており、年齢、性別、BMI、腹囲、血圧、食生活、飲酒や喫煙の有無などを調査。その結果、食事の速度がゆっくりなグループの4192人は当初から腹囲の平均値が小さく、BMIの平均値は標準範囲内の22.3、肥満者の割合も全体の21.5%だったそうです。これに対し、早食いのグループの2万2070人では肥満者の割合は44%で、BMIの平均値も肥満気味とされる25だったそうです。したがって、食べる速度を遅くすることで肥満の減少やBMI値の低下につながることが示唆される位としているとのことです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3162231
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全国民を臓器提供者として登録へ

2018-02-17 08:30:48 | 研究
日本のことではありません。オランダ上院は先日、臓器提供を望まないとの意思を明示した人を除き、18歳以上の全国民を臓器提供者として登録する法案を可決したそうです(AFPBB NEWS)。同法案は、人口1700万人の同国で臓器提供の登録者増加を目的として、革新政党「民主66(D66)」の一人の議員が提案したものだそうです。上院の採決では賛成38、反対36の僅差で可決。新法が施行されると、オランダ国民は郵送で2度通知を受け取り、臓器提供意思の有無を表明することになるそうです。2度目の通知でも返答がなかった場合、自動的に臓器提供者として登録されるそうです。法案は2016年に下院を僅差で通過。その際に反対派は、国民の死後の遺体に関する過剰な権限を政府に与えるものだと批判していたそうです。今回、法案の一部を修正し、死亡した人が事前に臓器提供を望まない意思を明確に示していた場合を除き、最終決定は必ず親族が下すという条件を追加。さらに、当局は親族との事前協議なしに臓器提供を行うことはできないと定められているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3162320
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環境化学物質で体重増加の恐れ

2018-02-16 08:30:42 | 研究
食品包装やフライパンの焦げ付き防止コーティング、衣類などに使用されている化学物質が代謝を阻害し、体重増加につながる恐れがあるとした研究論文はPLOS Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この傾向は特に女性で顕著にみられるそうです。フッ素化合物の一種「パーフルオロアルキル化合物(PFAS)」として知られるこの化学物質は、がん、内分泌かく乱、免疫機能障害、高コレステロール、肥満などとの関連が過去に指摘されていたそうです。研究では、2000年代半ばに実施された減量に関する臨床試験の被験者で過体重や肥満がみられる621人のデータを調べ、4種類の心臓に良い食事が減量に及ぼす影響を2年間にわたって調べたものだそうです。今回の減量プログラムの被験者は平均して、最初の6か月で体重が6.4キロ減少したが、その後の1年半で2.7キロリバウンドしたそうです。そして、血中PFAS濃度が安静代謝率の低下と関連があること、またPFASの血中濃度が高い人ほど減量後の代謝が低下したそうです。PFASは体重調節機能を阻害するため「オビソゲン(肥満原物質)」としても知られているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3162364
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仲間鳴き声でヘビ想像

2018-02-15 08:30:41 | 研究
シジュウカラは、天敵のヘビの存在を知らせる仲間の鳴き声を聞いてヘビを想像できるとの実験結果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。ヒト以外の動物が音声で物体をイメージする能力を持つことを示す初めての成果だそうです。シジュウカラは天敵のヘビを見ると、「ジャージャー」と特別な鳴き声を発して周囲に知らせ、ヘビに近づいて羽を動かし、威嚇するそうです。実験では、「ジャージャー」という実際の鳴き声を森の中に設置したスピーカーから流し、ヘビが木を上る様子を長さ20センチの小枝で再現すると、12羽中11羽が小枝に近づいたそうです。一方、木に取り付けた小枝を左右に揺らした場合は、12羽中1羽しか小枝に近づかなかったそうです。この結果から、シジュウカラは音を聞いて反射的に行動するのではなく、実際にヘビをイメージし、視覚情報と重なった場合に威嚇準備に入ることがわかったということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180131-OYT1T50063.html?from=ytop_ylist
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マヤ文明の建造物

2018-02-14 08:30:39 | 研究
中米グアテマラ北部の深い密林の下に、古代マヤ文明の何万もの建造物が眠っていることが、高性能のレーザースキャナーを使った上空からの調査で明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。過去2年にわたって行われたスキャン調査により、約6万の建造物が見つかったそうです。新たに発見された建造物には歩道を備えた都市の中心機構、家屋、儀式用の施設、かんがい用水路、要塞などが含まれるとのこと。グアテマラの重要な考古学的遺産であるティカル(Tikal)では、これまで自然の丘とみなされていた場所に高さ30メートルのピラミッドが存在することが判明。また連続した穴や、長さ14キロの壁も見つかったそうです。今回の研究では、遠距離から物体を感知する「ライダー(LIDAR)」と呼ばれるレーザー光走査技術を活用。この技術により、従来の考古学的手法に比べてずっと迅速な遺跡の発見につながったそうです。マヤ文明は西暦250年から950年にかけて、今日のメキシコ南部やグアテマラに加え、ベリーズやエルサルバドル、ホンジュラスの一部に当たる地域で繁栄を謳歌したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3161012?cx_position=5
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ロシア企業が観光客に宇宙遊泳を提供へ

2018-02-13 08:30:49 | 宇宙
ロシアの宇宙ロケット企業エネルギア(Energia)は、観光客向けに国際宇宙ステーション(ISS)での宇宙遊泳体験を販売する計画を明らかにしたそうです(AFPBB NEWS)。費用は約1億ドル(約110億円)で、1人目の客はそれよりも安くなる可能性があるそうです。観光客は船外で宇宙遊泳をしたり、ビデオを作ったりできるとも。エネルギアは1961年、旧ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが人類初の宇宙飛行に成功した際の宇宙船打ち上げにも関わった企業だそうです。現在は、観光客をISSまで届ける新たなモジュール「NEM-2」(仮称)を建造しているそうです。同モジュールは4~6人乗りで、船内には「快適な」客室とトイレ2室、さらにインターネット接続環境も備えるそうです。打ち上げは2019年の予定とのこと。

http://www.afpbb.com/articles/-/3160886?cx_position=9
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ホッキョクグマが飢餓状態に

2018-02-12 08:30:16 | 研究
ホッキョクグマは現在、餌となる十分な数のアザラシを見つけられずに苦労しているとの研究論文がScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ホッキョクグマの代謝が従来考えられていたよりはるかに速いため、この問題が地球温暖化の進行に伴ってさらに悪化する見通しだそうです。今回の研究では、北極圏のボーフォート海(Beaufort Sea)に生息するホッキョクグマの雌9頭を、通常は採餌行動が最も盛んになる春季に追跡観察。その結果、ホッキョクグマの代謝が従来の推定より1.6倍高いことが明らかに。観察対象のホッキョクグマ9頭のうち5頭は、8日~11日の間に体重が減少。これは5頭がその間、エネルギー必要量を満たすのに十分な数の獲物を捕獲できていなかったためだそうです。論文によると、うち4頭は体重が10%以上減少し、1頭は体脂肪量だけでなく、除脂肪筋肉量も減少していたそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3160904?cx_position=6
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ヒトの言葉をまねるシャチ

2018-02-11 08:30:13 | 研究
シャチにヒトの言葉をまねさせることができるとする論文がProceedings of the Royal Society Bに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。新しく接する音をシャチがまねる能力を観察した結果、得られた結果とのこと。シャチの発声構造はヒトと全く異なるにもかかわらず、6つの言葉を使ったそうです。詳細は記事を参照ください。

http://www.afpbb.com/articles/-/3160681?cx_position=14
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親しい友人同士の脳活動

2018-02-10 08:30:27 | 研究
親しい友人同士が実生活上の体験に対して薄気味悪いほど類似した神経反応を示すことを明らかにした研究論文が、Nature Communicationsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この研究では、ボランティアの被験者42人を対象とし、ニュース、音楽、コメディー、ドキュメンタリーのそれぞれ短い映像を被験者に見せ、その間に脳のどの部位に変化が現れるかを比較するために磁気共鳴画像装置(MRI)を使用。その結果、研究チームは被験者の中で友人関係にある人々を特定することに成功。友人同士の仲が良いほど、情緒反応、高レベルの論理的思考、注意を集中させる能力などをつかさどる脳部位の神経パターンの類似性が高かったというのです。「類は友を呼ぶ」??ということの科学的な証明でしょうか。

http://www.afpbb.com/articles/-/3160607?page=2
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健康的な肥満

2018-02-09 08:30:30 | 研究
肥満の人のうち、メタボリック症候群になりやすい「高リスク肥満」と、なりにくい「健康的な肥満」の差を作り出しているとみられるたんぱく質が見つかり、米国科学アカデミー紀要(電子版)に論文が掲載されるそうです(YOMIURI ONLINE)。研究では、肥満による症状の差を解明しようと、脂肪細胞の働きに着目。正常な脂肪細胞に多く、肥満になると減るたんぱく質「Fam13a」を発見。このたんぱく質が多いマウスと全く持たないマウスを使い、血糖値を下げるインスリンの効果を調べたところ、たんぱく質が多い場合は太らせてもインスリンの効果は低下しなかったそうです。一方、たんぱく質がないと、痩せていてもインスリンの効きが弱く、太らせると糖尿病の兆候が顕著に表れたということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180130-OYT1T50039.html?from=yartcl_blist
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