米国フロリダ州マイアミの保健当局は、デング熱などの感染症を媒介する蚊を減らすため細菌で不妊化したネッタイシマカを大量に放つ試みを進めているそうです(AFPBB NEWS)。同地では外来種であるネッタイシマカは、デング熱やジカ熱、チクングニア熱などを媒介するそうです。2016年、ジカ熱の拡大を受けて世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、同年11月に解除。フロリダ州当局は、殺虫剤の空中・地上散布を実施してきたそうですが、住民から健康被害や効果のなさを指摘する声が上がっていたため、州は保健局が推進するネッタイシマカの不妊化プロジェクトに410万ドル(約4億5000万円)の予算を承認。放虫されるネッタイシマカは遺伝子操作されているわけではなく、同種の蚊の雄だけを不妊化する共生細菌「ボルバキア」に感染させてあるそうです。ブラジル・リオデジャネイロでも昨年8月、同じ細菌に感染させたネッタイシマカを大量に放す試みが行われたそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3161942
http://www.afpbb.com/articles/-/3161942