健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

女性のがん遺伝子検査

2017-02-18 08:30:10 | 研究
乳がんや卵巣がんに関連する遺伝子変異の検査について、医師らが高リスク患者に受診を勧めなかったり、説明すらしていないケースが多いことが、JAMAに発表された論文で報告されたそうです(AFPBB NEWS)。研究は、がんの進行度がステージ0からステージ2で、外科手術後2か月が経過した女性2500人以上を対象として調査を実施。女性らには、遺伝子BRCA1とBRCA2の変異の存在を調べる遺伝子検査の受診に興味があるか、興味があるなら実際に受診したとがあるかとの質問に回答してもらったそうです。その結果、3分の2の女性が遺伝子検査の受診に興味があると答えたそうです。ですが、実際に受診した女性は全体の3分の1にとどまっていたとも。検査を受けていない女性の約56%は、医師が受診を勧めなかったからとその理由を説明したそうです。また、検査の受診を決めたり、結果を理解したりする上で助けになる遺伝子カウンセリングを受けたと答えたのは全体の40%にすぎなかったそうです。遺伝子検査を受けた女性の60%は、カウンセリングを受けていたとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3117056
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子育て中の働きアリは不眠不休

2017-02-17 08:30:48 | 研究
子育て中の働きアリは、何日間も休まずに働き続けるとの研究成果がBiology Lettersに発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。働きアリは主に巣穴での子育てを担うそうですが、1日の行動パターンはよく分かっていなかったそうです。研究では、観察しやすいように体長約1センチと大きい沖縄原産のトゲオオハリアリを使って実験を実施。8センチ四方の容器に1匹ずつ入れ、5日間の行動をカメラで録画して分析。働きアリしかいない場合、1日のうち活発に動く時間と休息する時間が交互に現れたが、卵や幼虫と一緒にすると、働きアリは休むことなく常に活動していたというもの。病原菌から守ろうと卵や幼虫の体をなめたり、口にくわえて移動したりする育児行動をしていたということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170203-OYT1T50042.html
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iPSパーキンソン病治験

2017-02-16 08:30:04 | 研究
iPS細胞(人工多能性幹細胞)によるパーキンソン病の再生医療計画を進めている京都大iPS細胞研究所、他人のiPS細胞を使い2018年度中の臨床試験(治験)開始を目指すと発表(YOMIURI ONLINE)。京大は当初、患者本人のiPS細胞を利用し、15年度から計画を実施する予定だったが、方針変更で約3年遅れ。パーキンソン病は、徐々に体が動かなくなる病気で、脳内の神経伝達物質を作る細胞が失われることが原因。国内の患者数は約16万人と推定。治験は、京大が備蓄する健康な人から作ったiPS細胞を使って神経細胞を大量に作製し、患者の脳内に移植。患者本人のiPS細胞より低コストで手術開始までの期間も短縮できるそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170204-OYT1T50030.html
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880万人

2017-02-15 08:30:32 | 研究
世界保健機関(WHO)は2月4日の「世界対がんデー」に合わせ、がんに関する報告書を発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。2015年にがんで死亡した人は世界で880万人で、3年前より60万人増加。死者の7割は中低所得国の人で、WHOは生存率を高めるのに有効な早期発見に必要な予算や設備、患者側の知識が不足していたとみているそうです。さらに、がん死亡の3~5割は喫煙やアルコール摂取を控えることなどで回避できたとして、安くて効果的な治療法の普及に加え、生活習慣の改善方法などについて啓発を訴えているそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170205-OYT1T50094.html?from=ycont_top_txt
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ファストフード包装紙

2017-02-14 08:30:41 | 研究
ハンバーガーやフライドポテトなどファストフードを提供する際に使用される油をはじく包装紙や容器には、食べ物に染み込む恐れのある化学物質が使われていることが多いとした調査結果がEnvironmental Science and Technology Lettersに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この化学物質が人体にどんな影響を及ぼすかには触れていないそうですが、過去の研究ではがんや甲状腺疾患の発症との関連性が疑われると警鐘を鳴らしているそうです。論文によると、全米の27のファストフードチェーンから集めた400余りのサンプルを検査した結果、包装紙のほぼ半分と、フライドポテトやピザなどを入れる紙容器の20%からフッ素化合物の一種、パーフルオロアルキル化合物(PFAS)が検出されたというもの。フッ素加工は、染みが付きにくいカーペット、汚れがこびりつかない調理器具、アウトドア用に防水性を高めたウエアなどにも活用されているそうです。論文では、テキサス風メキシコ料理や、デザート、パンの包みではフッ素が使われている可能性が最も高いと指摘。ただ、この論文では、人体が包装紙に含まれるPFASにさらされると具体的にどのような害を受けるのかについては言及していないそうです。その一方で、一部のPFASについては、がん、甲状腺疾患、免疫機能や出生率、生殖能力の低下と関連があると過去の研究で指摘されていると警告しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3116333
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身長に関わる遺伝子変異

2017-02-13 08:30:57 | 研究
人の身長に大きな影響を与える遺伝子変異83個を確認したとする研究論文がNatureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、世界5大陸の研究者300人以上が71万1428人分の遺伝子データを詳細に調査。これまでの研究では、人の身長を決めるのは80%以上が遺伝子で、その他に栄養や汚染といった環境要因が影響するとされてきたそうです。身長にかかわると考えられている変異は、これまでに約700近く確認されているが、その遺伝率は全体の約5分の1にすぎないそうです。それらはより一般的な変異だが、その影響は限定的で実際の身長に現れる差異は1ミリ以下だそうです。しかし、今回の研究で確認された遺伝子変異83個のうちの24個は、身長に与える影響が1センチ分以上だったそうです。特に『STC2』遺伝子の変異2個に大きな影響があることが分かったそうです。約1000人に1人で2つのうち1つの変異が確認できたとしながら、これらの変異を持つ人は、持たない人よりも1~2センチ高身長だったと指摘。今回の研究で確認された変異は、骨格や軟骨の発育における遺伝子の調整に関係する他、成長ホルモンの分泌と活性にも関わっているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3116367
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サッカーのヘディングと脳振とう発症リスク

2017-02-12 08:30:02 | 研究
サッカーで頻繁にヘディングをする選手は、それほどヘディングをしない選手と比べて脳振とうを起こす確率が3倍高いとした研究論文がNeurologyに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。研究はニューヨーク市内の成人アマチュアサッカー選手222人を対象に行ったもので、子どもやプロのサッカー選手は含まれていないそうです。対象となったサッカー選手らに、直近の2週間にサッカーをした回数、ヘディングの回数、他選手との接触など偶発的な衝突で頭を打った回数などを質問。さらに、軽度の痛みや目まいから一時的な意識喪失や失神といった試合を中断して治療を要する重度のものまで、ヘディングや頭を打った後に症状が出た回数も調査。選手たちをヘディングの回数によって4つのグループに分けたところ、最多グループのヘディング回数は平均125回、最少グループは平均4回で、ヘディング回数が最多のグループは脳震とうの症状を示す確率が最少グループよりも3倍高かったというもの。また調査対象となった選手の約20%が中度から重度の脳振とうを経験していたそうです。脳震とうの症状は他選手やゴールポストへの衝突などによる偶発的な頭部への衝撃と強い関連性があるとしたうえで、ヘディングを脳振とうの「独立したリスク因子」と結論付けているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3116345
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血液1滴で膵臓がん診断

2017-02-11 08:30:06 | 研究
血液1滴足らずで膵臓がんを検出する画期的な検査法を開発したとの研究論文がNature Biomedical Engineeringに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。この診断法は結果が出るのが早く、安価かつ超高感度で、血液で徴候を検出できるその他の病気の検査にも適用できるということです。研究チームは、膵臓の腫瘍に存在する「EphA2」と呼ばれるタンパク質を特定。次に、血液の液体成分である血漿わずか0.001ミリリットル中のEphA2を検出する方法を開発。膵臓がんは特に悪性度が高く、一般的には症状が現れるのは末期の段階で、診断が下された時点でがんがすでに他の臓器に広がっていることが多く、さらに有効な治療法はなく、患者の約80%が診断から1年以内に死亡するといわれています。ただし、認可を得るか出にはまだ時間が必要なようです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3116890
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皮膚がん診断ソフト

2017-02-10 08:30:29 | 研究
致死性の皮膚がんと良性の病変を、一流の皮膚科専門医に匹敵する正確さで識別できる画像スキャンソフトが開発されたとする論文がNatureに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。米グーグル(Google)のアルゴリズムを適用して開発されたソフトウエアを用いて、皮膚疾患の画像13万枚近くをデータベース化。ソフトウエアは、ネコとイヌを見分けるといった具合に、物体の画像に基づくカテゴリーを識別するそうです。有効に機能させるために、良性病変と上皮性悪性腫瘍を区別できるようにする必要があると考えられたためだそうです。「ディープ・ラーニング(深層学習)」と呼ばれる一種の人工知能(AI)と画像処理を組み合わせるために、アルゴリズムを「訓練」。その結果、診断結果は最初から、驚くほど正確だったというのです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3115504
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がん死リスクと心理状態

2017-02-09 08:30:18 | 研究
落ち込んだり不安になる頻度が高い人は、がん死リスクが高まる恐れがあるとの研究論文がBMJに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。英EnglandとWalesの16万人以上の医療記録を調べた結果、自らに精神的なストレスがあると答えた人に高いがん死リスクがみられたということのようです。特に大腸がんや前立腺がん、膵臓がんでのリスクが目立ったとされ、その他にも白血病や食道がんリスクにも上昇がみられたそうです。ただ、結果は統計的なデータであり、精神状態とがんとの間の因果関係を必ずしも証明するものではないとして、注意が必要ということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3115527
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