健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

血液1滴で診断

2011-03-11 07:21:25 | 研究
血液1滴で病気が診断できる。そんな技術開発が進んでいます。これまでは、検査の種類によりますが、かなりの血液を分析に要していました。5ミリリットルかそれ以上でしょうか。それが、1滴(0.1ミリリットル程度)でよいというなら、採血管やシリンジを用いなくとも、指先や耳朶を少し傷つけて、そこから染み出る程度の血液でも診断ができるということになるのだと思います。今回報道されているのは、1滴の血液からB型、C型肝炎、肝臓がんなど9種類の肝臓の病気を同時に判定できるという診断法で、しかも30分程度で結果がわかるそうです。肝臓の病気は症状が表に出るまで時間がかかるため、血液検査で早期発見できれば、治療にもつながると考えられています。でも、実用化にはもう少し時間が必要ということで、あと2~3年かかるようです。費用は2~3万程度と言うことです。
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明治大学が早稲田大学に2年連続かわす

2011-03-10 07:32:35 | 日記
両大学はスポーツ何度で競い合っていますが、今回の話はスポーツではありません。大学の志願者数です。一昨年は早稲田大学が日本一でしたが、昨年は明治大学が早稲田大学をかわして日本一の志願者を集めました。そして、今年。明治大学が2年連続日本一となったというのです。早稲田大学(一般入試の募集人員5630人)の志願者が11万3653人、明治大学(同4582人)は11万3864人だそうです(ASAHI.COM)。募集人員や構成学部・学科が異なるので一概に比較はできませんが、小さな地方私立大学にしてみればうらやましい限りです。明治大学では、2004年度入試で28.6%だった女子志願者の割合が、2010年度入試で31.7%まで増えたそうです。かつての「男くさい」「バンカラ」という明治大のイメージを払拭。有名私大がキャンパスを郊外に移転する動きに反し、1998年に都心の御茶ノ水駅前に23階建ての校舎「リバティタワー」を完成させ、2004年にはガラス張りの11階建て校舎。2004年度に約50年ぶりの新設学部開設、2007年度から全学部統一入試を導入し、センター試験も積極活用。学部によっては計6回、合否判定を受けることができる制度などなど。入試改革の効果が出ているようです。立教大学はさらに、2000年度時点で約3万3千人だった志願者が、2010年度は約7万3千人と倍以上に増加したそうです。こちらも、入試改革が志願者増につながったそうです。志願者増のカギを握るのは、地方の受験生という意見も。不景気で地元志向もみられる中、明治大学は全学部統一入試を全国8カ所で実施。法政大学は関東以外の道府県の成績上位の受験生に奨学金を支給する制度を設けているそうです。どの大学も生き残りを掛けて必死ですね。
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自閉症とアセチルコリン

2011-03-09 07:35:14 | 研究
自閉症患者は相手と視線を合わせない傾向は、相手の表情を認識する脳の特定部位で、神経伝達物質の1つであるアセチルコリンれるの働きが弱いことが原因であるとの研究結果が報告されました(YOMIURI ONLINE)。その特定部位とは、脳の下部にあって他人の顔を認識するときに使う「紡錘状回」と呼ばれる部分だそうです。18歳から33歳までの自閉症患者と健常者各20人を対象に、アセチルコリンの働きで生じるタンパク質の量を陽電子放射断層撮影装置(PET)で比較した結果、自閉症患者は健常者に比べ、アセチルコリンの働きが20~40%程度弱かったそうです。また、弱いほど視線を合わせない傾向も強いことが分かったそうです。これまで原因がよく分かっていませんでしたが、アセチルコリンの働きの弱さが症状の原因となっている可能性が示唆されたそうです。

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地球外生命体発見!?

2011-03-08 08:00:17 | 研究
米航空宇宙局(NASA)の宇宙生物学者が、3つの隕石から小さな化石化したバクテリアが見つかったという報告書を発表したそうです(MSN産経ニュース)。隕石は気球外からやってきたものであるので、これらのバクテリアは地球外の生命体が存在している証拠になりますね。この報告書は、専門誌「コスモロジー」の電子版に掲載されたそうです。報告書では、粉砕した3つの隕石の内部断面に、シアノバクテリア(藍色細菌)に似た微化石の痕跡を発見したとされているようです。ロイターの電話取材によると、これらの微細構造体には炭素が多く含まれており、窒素はほとんどなかったという情報もあるようです。窒素が存在すれば地球上生命の兆候にもなるが、それがなかったことは、微細構造体内の窒素はすでに分解していたということのようです。果たして、地球外生命体が存在するあるいは存在したという証拠となるのでしょうか。
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永久歯の数が・・・・・

2011-03-07 07:27:01 | 研究
28本の永久歯のうち、1~数本が何らかの原因により作られず、欠損している「先天欠如」の子どもが10人に1人の割合でいるという調査結果が報告されました(毎日jp)。2007~2008年に、先天欠如以外の理由で歯科を受診した12都道府県の7歳以上の子ども1万5544人を調査したところ、先天欠如は1568人(10.1%)で見つかったというのです。男子では9.1%、女子では11.0%という数値だったそうです。上あごだけに欠損がある子は2.5%、下あごだけは5.7%、両方は1.9%。下あごで、中央から左右に向かって5本目にある「第2小臼歯」がないケースが最多で、2本目の「側切歯」がない子どもも多かったそうです。7歳の段階でエックス線写真でも永久歯の芽=歯胚(しはい)=が確認されないと、約99%の確率で欠如するとされるそうです。こうした場合でも、乳歯は普通に生えていることが多いそうです。永久歯の先天欠如は原因不明のため、予防はできないのだそうです。かみ合わせを正常にするため歯並びを整えたり、インプラント(人工歯根)治療をしたりするなどかなり専門的な治療が必要になるそうです。永久歯の先天欠如とは、親知らずを除き、上下14本ずつ、計28本あるべき永久歯もしくは永久歯の芽(歯胚)が作られず、生えてこない状態のことだそうです。一部の先天欠如は遺伝子の異常によるが、大部分は原因不明だそうです。1~2本が欠けるケースが多いということですが、遺伝が原因の場合は6本以上生えないこともあるそうです。永久歯の先天欠如は、あごの骨の成長が不十分になったり、関節に負担がかかったりするなどさまざまな悪影響が出る可能性があることが指摘されています。
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足るを知る

2011-03-06 07:39:49 | 研究
ネコは偏食せず栄養バランスをとってエサを食べることができる、という研究結果が報告されたようです(ASAHI.COM)。例えば、いろんなエサを好きなように食べさせると、たんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養素の摂取量を自分で調整するのだそうです。具体的には、たんぱく質は1日あたり26グラム、脂質は9グラム、炭水化物は8グラム。この割合は、自然のなかで魚などを食べて暮らすときに近かいものだそうです。固形タイプの1種類のエサだけでは、炭水化物が多めでたんぱく質が少ないため、この「摂取目標」を完全に満たすことはできないそうです。含まれる栄養素が異なる3種類のエサを食べる比率を調整することで、自然の状態に近づこうとするそうです。また、炭水化物の摂取量には1日あたり70キロカロリーが上限だったそうです。肉食のネコは大量の炭水化物を消化しきれないためだとみられ、上限を超えると、それ以上のエサを食べなくなるそうです。いやはや、驚きです。ヒトにもこんな力だあれば・・・・・・。
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肥満が血糖値を発症する仕組み

2011-03-05 07:28:17 | 研究
肥満になると血糖値を高くなり、糖尿病を発症しやすくなりますが、どうして肥満が糖尿病を発症するのかそのメカニズムは明らかになっていませんでした。しかし、とうとう肥満が糖尿病を発症する仕組みがあきらかに。肥満になると毛細血管の働きに異常が生じ、血糖値を下げるインスリンが筋肉に届きにくくなるそうです(毎日jp)。インスリンが届かないと、筋肉へのブドウ糖を取り込めず、高血糖状態が続いて糖尿病を発症しやすくなるというのです。健康な人では、食後に血糖値が上がると、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌され、血液により全身に運ばれます。筋肉では、インスリンによりブドウ糖を取り込みを行います。しかし、インスリンが毛細血管から筋肉に届く仕組みはこれまで不明だったそうです。毛細血管の細胞にIRS2という分子を持たないマウスは、通常のマウスと比べて、筋肉に届くインスリンの量が半分程度に減ったそうです。これは、IRS2がインスリンを受容して、それを伝達する鍵分子であることを示しているのでと思います。普通のマウスに脂肪分の多い餌を8週間与えて肥満状態にしたところ、IRS2が健康なマウスの2割程度に減少し、インスリンが血管から筋肉に届きにくくなっていたそうです。糖尿病の治療薬が開発できるかもしれませんね。
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大音量のイヤフォンの問題

2011-03-04 07:26:05 | 研究
携帯音楽プレーヤーのイヤホンで大きな音を長期間聴き続けると、雑踏で音を聞き分ける能力が低下する可能性があるという研究結果が発表されました(毎日jp)。近づいてくる車の音や、危険を知らせる人の声に気付かない恐れがあるということです。この研究はドイツで20代男女を対象に行われたものだそうです。最大音量で半年にわたり1日2時間以上聴き続けた常用者13人と、聴かなかった13人に映画を見せ、集中力を散漫にさせて、さらに「ザー」という雑音を交ぜて雑踏に近い状態にし、特定の周波数の音を聴かせ、この音を聞き分けているかを脳に流れる電流の強さで計測したそうです。その結果、常用者の聴覚反応は聴かない人よりも2割程度低下していたそうです。ちなみに、雑音を交ぜない状態では、両者に差はなかったそうです。満員電車の中で気になりますよね。周りにだけでなく、本人にも問題が生じることが科学的に証明されたということですね。
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パーキンソン病治療薬がアルツハイマーに効果的

2011-03-03 08:15:04 | 研究
遺伝子操作でアルツハイマーを発症させたマウスに、パーキンソン病の治療薬であるアポモルフィンを週に1回ずつ計5回注射した結果、神経細胞の機能を低下させる脳内たんぱく質であるアミロイドベータが減少したということが発表されました(YOMIURI ONLINE)。マウスを泳がせる実験では、ゴールまでの到達時間が6~7秒短縮されるなど、記憶障害も回復したそうです。これは、アポモルフィンがアミロイドβを分解する酵素を活性化させたためという実験結果も示されているようです。アルツハイマーによる記憶障害を回復させる薬。多くの人が注目しているでしょう。
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生活リズムは日光がなくても長期間保存される!?

2011-03-02 07:47:10 | 研究
私達の生体機能はほぼ24時間周期で変動しています。この周期は、日光が遮断された暗環境だと24時間と少しとなることが知られています。さて、この生体機能周期、サーカディアンリスムと呼んでいますが、時間を定義する日光による調節を受けていることは間違いなさそうですが、サーカディアンリズムの保存に日光が必須かどうかは明らかではありません。そこにとてもユニークで貴重な研究成果が報告されたそうです。ショウジョウバエを54年間、1300世代にわたって暗黒の条件下で飼育しても、光をあてると昼夜のある生活をする生物とほぼ同じ約24時間周期の活動リズムを示すことをが明らかになったそうです(MSN産経ニュース)。ハエの1300世代は人間に置き換えると3万2500年に相当するそうです。旧石器時代の終わりに洞窟に入ったままの人間を現代に初めて光のある世界に連れ出しても、活動リズムは外にいた人とほぼ同じになるということになるそうです。サーカディアンリズムを記録している遺伝子は非常に強固に保存されているのですね。
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