健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

大音量のイヤフォンの問題

2011-03-04 07:26:05 | 研究
携帯音楽プレーヤーのイヤホンで大きな音を長期間聴き続けると、雑踏で音を聞き分ける能力が低下する可能性があるという研究結果が発表されました(毎日jp)。近づいてくる車の音や、危険を知らせる人の声に気付かない恐れがあるということです。この研究はドイツで20代男女を対象に行われたものだそうです。最大音量で半年にわたり1日2時間以上聴き続けた常用者13人と、聴かなかった13人に映画を見せ、集中力を散漫にさせて、さらに「ザー」という雑音を交ぜて雑踏に近い状態にし、特定の周波数の音を聴かせ、この音を聞き分けているかを脳に流れる電流の強さで計測したそうです。その結果、常用者の聴覚反応は聴かない人よりも2割程度低下していたそうです。ちなみに、雑音を交ぜない状態では、両者に差はなかったそうです。満員電車の中で気になりますよね。周りにだけでなく、本人にも問題が生じることが科学的に証明されたということですね。
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