自閉症患者は相手と視線を合わせない傾向は、相手の表情を認識する脳の特定部位で、神経伝達物質の1つであるアセチルコリンれるの働きが弱いことが原因であるとの研究結果が報告されました(YOMIURI ONLINE)。その特定部位とは、脳の下部にあって他人の顔を認識するときに使う「紡錘状回」と呼ばれる部分だそうです。18歳から33歳までの自閉症患者と健常者各20人を対象に、アセチルコリンの働きで生じるタンパク質の量を陽電子放射断層撮影装置(PET)で比較した結果、自閉症患者は健常者に比べ、アセチルコリンの働きが20~40%程度弱かったそうです。また、弱いほど視線を合わせない傾向も強いことが分かったそうです。これまで原因がよく分かっていませんでしたが、アセチルコリンの働きの弱さが症状の原因となっている可能性が示唆されたそうです。
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