健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

環境が遺伝子を変化させる!

2012-03-19 08:30:47 | 研究
通常は日中に活動するショウジョウバエを、1400世代にわたって人工的に暗闇で飼育し、ゲノム(全遺伝情報)を読み解いた結果、解毒を促す遺伝子に変異がみられることが明らかとなったそうです(MSN産経ニュース)。毒に強くなることで暗闇に適応した可能性も考えられ、今後、変異の影響を調べてメカニズムの解明を目指すそうです。暗闇で飼育したハエのオス20匹のゲノムを解析して野生のハエと比較したところ、約1万4千個の遺伝子のうち241個で変異が受け継がれ、解毒作用に関係している遺伝子のグループが最も多く変異していたというものです。また、このハエのメスは明るい場所よりも暗い場所の方が多くの卵を産むことや、野生のメスよりも寿命が長いことも判明したとも。この適応は何を意味しているのでしょうか。そして、環境因子の影響がすごく大きいことがあらためて示されたということですね。生活環境は大切にしなければいけないですね。
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