健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

子どもの睡眠時間は大事

2012-09-19 08:30:00 | 研究
睡眠時間が長い子どもは、短い子どもに比べて、記憶などをつかさどる脳の「海馬」と呼ばれる部分が大きいとする研究結果が発表されたそうです(NHK NEWS WEB)。宮城県内の5歳から18歳までの健康な子ども290人を対象に、MRIを使って脳の詳細な画像を撮影し、記憶や認知機能をつかさどる脳の「海馬」と呼ばれる部分の体積を調べ、平日の睡眠時間のデータをあわせて分析したところ、睡眠時間が長いほど海馬の体積は大きくなったそうです。睡眠時間が5時間の子どもに比べ、10時間の子どもの海馬は1割程度大きくなっていたというのです。健康な子どもを対象に睡眠時間と海馬の大きさに関係があることを確認したのは世界で初めてのものだそうです。アルツハイマー病やうつ病などでは海馬が小さくなることが知られており、海馬の大きさの違いは記憶や認知機能などにも影響する可能性があるということです。子どものころから十分な睡眠をとることが、生涯にわたって健康な脳を保つうえで重要であることを示しているのではないかとも。子どものころの睡眠時間と脳の発達の関係。注目の研究結果ですね。
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