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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

歯のばんそうこう

2012-09-20 08:30:44 | 研究
1つ1つの歯を虫歯から守ったり、より白く見せることのできる極薄の膜が開発されたそうです(AFPBB NEWS)。この「歯のばんそうこう」は耐久性に優れた柔軟性に富むシートで、歯のエナメル質の主成分ハイドロキシアパタイトでできているそうです。シートの厚さはわずか0.004ミリメートルで、歯の表面に貼り付けると、光を当ててよく観察しない限り見えなくなるそうです。その一方で、透明ですが白く着色すれば審美歯科治療にも活用できるとも。極薄シートは、真空で固形状のハイドロキシアパタイトにレーザー光を照射して粒子を放出させ、塩の上に堆積させた後、塩のみを水で溶かすことによって作られるそうです。シートには微小な穴がたくさんあり、液体や気体を透過させるので、歯に装着する際に気泡などが形成されずに済むとも。唯一の問題は、シートが歯の表面にしっかりと定着するのにまだ1日近くかかってしまう点だそうです。現在は抜歯後のヒトの歯で実験を続けているそうですが、近いうちに動物実験に移行する予定とのことです。この「ばんそうこう」の歯科治療における実用化には5年以上かかる見込みだそうですが、審美歯科ならば3年以内にも実用化できるかもしれないとも。既に日本と韓国で特許取得済みで、米国や欧州、中国でも出願中だそうです。
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