健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

死者を年間15万5000人減らせる!?

2010-09-25 08:28:27 | 研究
1人あたりの計算で年間19ドル(約1600円)支出すれば、慢性疾患による死亡者を年間15万5000人減らせるとしているという報告が出ました(YOMIURI ONLINE)。これは
経済協力開発機構(OECD)が出した、肥満予防策が健康に与える効果を推計した初の報告書です。この報告書はOECD諸国の現状に触れているとのことです。その中で、日本は、国民の肥満率が3%と、OECD諸国の中では最も低いとしています。その一方で、高齢化が進み慢性疾患を持つ人が多いということです。したがって、肥満を予防する総合的な対策を進めれば、他の国より大きな健康増進効果を上げられるとしているようです。具体的には、学校での健康教育や、家庭医による食事・運動指導などを総合的に実施することが重要と指摘しているとのことです。そして、1人あたりの計算で年間19ドル(約1600円)支出すれば、慢性疾患による死亡者を年間15万5000人減らせるとしているということです。報告書では、多くの国で過去30年に肥満率が2~3倍に増え、平均6人に1人が肥満になっていると指摘しているとのことです。さらに、総医療費の1~3%は肥満によるものと推計しているそうです。
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