健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ヒトの皮膚から直接軟骨細胞

2013-10-22 08:30:09 | 研究
ヒトの皮膚細胞から、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を経ずに軟骨細胞の特徴を持つ細胞を作製することに成功したそうです(MSN産経ニュース)。これまでの流れでは、様々な細胞に分化可能なiPS細胞は皮膚などの細胞から作る。今回はiPS細胞を経ず皮膚の細胞に遺伝子を導入、別の細胞を直接作製する「ダイレクト・リプログラミング」という手法だそうです。作製期間が短く、病気やけがで変性した軟骨治療に役立つと期待されるそうです。iPS細胞作製に必要な「c-MYC」「KLF4」と、軟骨細胞に分化するのに必要な「SOX9」の三つの遺伝子をウイルスを使って新生児の皮膚細胞に導入し、2週間以内に軟骨細胞の特徴を持つ細胞ができたというもの。マウスの体内にこの細胞を移植すると軟骨組織が形成され、腫瘍は見られなかったそうです。移植に必要なだけの細胞を作るのにかかるのは約2カ月で、iPS細胞を経た場合のほぼ半分だそうです。
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