経済成長戦略が発表されました。2020年までにGDPを150兆円上昇させ、650兆円にするという。ちょっと無謀な目標?ではないでしょうか。現在500兆。それを30%増大させる。よほどの革命的な技術革新がない限り、難しい数値という印象を持ちます。環境と介護・健康分野に関する具体例が示されています。介護・健康分野では「介護ロボット」が重点領域に挙げられています。介護ロボットでGDPが引き上げられるのでしょうか。介護ロボットの分、人件費が減ってしまうというのは考慮されているのでしょうか。介護関係の人材を活用するプランを現政権はうたっていたような気がします。そのこととこの介護ロボットでGDPを押し上げることと政策上は矛盾しないのでしょうか。介護ロボットが産業として定着し、利益を生むようになれば、介護分野の人材は少なくて済みます。いや、少なくしないと介護分野が経済的に破綻してしまうでしょう。ですので、必ず人員は削減の方向へ向かうでしょう。すると、こうした人員、とくに政権が代わってから積極的に職業訓練をと力を入れている分野の人材は仕事を失ってしまうのでは?と疑問を感じます。コンクリートから人へという政権キャッチフレーズと矛盾するような気もします。人を上手く使った介護分野の充実とロボット技術の融合を考えるべきと思いますが、だとするとGDPを大きく押し上げるような効果、とくにあと8年程度でそのような効果をもたらすことが可能なのでしょうか。私はロボットの専門家ではないので的を得ていないかもしれませんが、やはり予防介護事業に力を入れた方が、いや力を注ぐべきと考えます。介護予防事業にかかわる人材養成と技術開発が有効であると思います。その方が前向きですし・・・・。こう考えるのは私だけでしょうか。
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