健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

男性の高級ブランド志向

2018-07-23 08:30:05 | 研究
男性ホルモンのテストステロンを1回投与するだけで、男性は自動車、腕時計、万年筆、紳士服などの高級ブランドを好んで選ぶように誘導されるとの研究論文がNature Communicationsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。高級ブランド品は雄ジカの枝角、クジャクの飾り羽のように社会的地位の高さを配偶相手に伝える信号として機能するのだということです。また、テストステロンは男性の消費者行動に重大な影響を及ぼす要因の一つであることが、今回の研究で明らかになったとも。研究では、18~55歳の男性243人を対象に、被験者を2つのグループに分け、一方の被験者グループにはジェル状のテストステロンを皮膚に塗布する形で1回投与し、もう一方のグループにはプラセボを投与。その後、用意した二つの製品のどちらかを被験者に選ばせたそうです。どちらの製品も同等の品質だが、うち一つは高級とみなされる商標が付いているものだったそうです。商標が高級とみなされるかどうかは、男性600人以上を対象とする事前調査で判定したそうです。その結果、テストステロンを投与した男性らは高級ブランドを好む傾向が強く示されたそうです。このテストステロンの作用は、人間以外の動物の行動に類似しているそうです。動物の場合では通常、テストステロンは繁殖期にその濃度が上昇し、雄が身体的特徴を誇示する行動を促進。この誇示行動により、雄は自身の生存・繁殖能力の高さを潜在的な競争相手や交尾相手に知らしめるということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3181120
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする