健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

11億年前の生物由来色素

2018-07-22 08:30:19 | 研究
世界最古の生物由来の色素をアフリカ・サハラ砂漠で発見されたとする研究結果がPNASに発表されたそうです。(AFPBB NEWS)。シアノバクテリア(藍色細菌)と呼ばれる単細胞微生物が11億年以上前に生成したこのピンク色の色素は、これまで発見されていた色素より約5億年古いそうです。この色素サンプルは、大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)が生息していた白亜紀後期のさらに15倍ほど古い時代のものになるだそうです。地球の誕生は約45億年前で、より複雑な形態の動植物が6億年前にようやく出現した理由の解明に今回の最新の発見が役立つそうです。過去の研究では、大気中の酸素濃度が低かったことで、複雑な生命体の進化が抑制されたとする説が提唱されていたそうです。しかし、11億年以上前に生息していたシアノバクテリアに関する今回の発見は、この単細胞微生物が当時の海洋内で大多数の優勢を占めており、より豊富な食料源となる藻類などがほとんど存在していなかったことを示唆しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3181994
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