2005~2014年に確認された米国のがん患者のうち63万人以上が、過体重および肥満と関連のあるがんを患っていたことが、米疾病対策センター(CDC)が3日に発表した報告書で明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。これは対象期間の全がん患者の約40%に当たるそうです。また、成人の71%が過体重または肥満であることが今回の調査で明らかに。過体重では、13種類のがんの発症リスクが高くなることが示されているそうです。リスクの上昇がみられるがんは、食道がん、甲状腺がん、更年期以降の乳がん、胆のうがん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、腎臓がん、卵巣がん、子宮がん、大腸がん、直腸がん、多発性骨髄腫。1990年代以降、がん新規患者の全体的な割合は減少傾向にあるのに対し、過体重と肥満に関連性のあるがんの割合は増加しているそうです。体重に関連するがんの中で大腸がんだけが2005~2014年の10年間に23%減少したそうですが、これは主にスクリーニング検査によるものだと、報告書は指摘。体重と関連性のある、その他すべてのがんでは、同期間に7%増加。これらの過体重および肥満関連のがん患者63万人の約3分の2は、50~74歳で発症。また過体重の影響は特に女性において顕著で、男女別のがんの全診断数における割合は女性が55%だったのに対し、男性は24%。CDCの最新データによると、米国民の32.8%が過体重で、37.9%が肥満だそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3145455
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