健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

チンパンジーは競争より協力を好む

2016-09-02 08:30:14 | 研究
協力は、人間と動物を隔てる重要な特徴の一つとされることが多いそうですが、人間に最も近い近縁種のチンパンジーは、チームワークを学習して実践できるとする研究結果がPNASに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、チンパンジーは実際に5:1の確率で競争よりも協調することを選び、仲間のたかり行為を阻止する方法を見つけるのだそうです。これまで、チンパンジーが協力行動を取る可能性は低いとする結果が得られていたそうですが、こうした過去の研究は厳密に制御された実験室環境で実施されたものだそうです。今回は、チンパンジーの自然な生息環境の再現を試みた結果だそうです。屋外の緑地で実施した実験では、チンパンジー11匹の近くに餌を得るために引っ張ることができるロープ状の器具を設置。器具は、2匹または3匹が1組になって協力しなければ、餌が手に入らないような仕組みとなっており、また協力相手は各自が選べるようになっていたそうです。すると当初は競争していたが、チンパンジーたちはすぐに互いに助け合う方が有利になることを理解。94時間に及ぶ実験で、協力的な行動の成功を3656回記録。その一方で、競争的な交流は600回あまり発生したそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3098385?page=2
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